書誌情報:勁草書房,x+290頁,本体価格3,900円,2012年7月25日発行 ラーニング・コモンズ: 大学図書館の新しいかたち 発売日: 2012/07/31メディア: 単行本 - 「もし今後も大学に図書館が残るとしたら,それは,学習の場所として教室を代替するものでしかあり得ない」(「はじめに」iiiページ)。電子ジャーナルや機関リポジトリ,電子書籍などの普及によって,これまで大学図書館の主要なサービスであった資料の導入,管理,提供が副次的なものになりつつある。日本の多くの大学図書館がラーニング・コモンズに取り組んでいるのはこうした背景がある。教育改革や大学教育の質保証の視点からあらためてラーニング・コモンズに注目していることも大きな要因である。 日本のラーニング・コモンズのモデルは北米である。論文執筆支援や学習支援に蓄積された歴史をもち,また大学図書館の位置づけと専門職であるライブラ