藤村官房長官は14日の記者会見で、米海兵隊が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備を予定している新型輸送機「MV22オスプレイ」について、配備に向けた対応を当面見合わせる意向を表明した。 米国内で同型のオスプレイの新たな墜落事故が発生したためで、8月上旬の普天間配備は遅れる可能性が出てきた。 米空軍によると、オスプレイは現地時間13日午後6時45分(日本時間14日午前7時45分)ごろ、フロリダ州北部ナバレの空軍基地付近で墜落した。同機は訓練飛行中で、乗員5人が負傷し、病院に運ばれた。けがの程度は不明で、空軍が事故原因を調べている。 オスプレイは2010年4月にアフガニスタンで、今年4月にはモロッコでも墜落事故が発生していた。米側はモロッコでの事故について今月7日、「機体に不具合はなかった」との調査結果を日本側に伝えたばかりだった。