会見後カメラに向かってポーズをとる豊田章男副社長(中央)と張会長(左)渡辺社長(右)=名古屋市中村区のトヨタ自動車名古屋オフィスで2009年1月20日午後3時32分、山口政宣撮影 トヨタ自動車は20日、豊田(とよだ)章男副社長(52)が社長に昇格し、渡辺捷昭社長(66)が副会長に就任する人事を正式に発表した。張富士夫会長(71)は留任する。6月末の株主総会後の取締役会で正式決定する。世界販売の落ち込みや円高で業績が急速に悪化する中、創業家出身のトップのもとで難局に挑む。豊田章一郎名誉会長(83)と奥田碩相談役(76)は取締役を退任する。 章男氏はトヨタ自動車創業者の豊田喜一郎氏の孫で、章一郎名誉会長の長男。創業家からの社長就任は95年に退任した豊田達郎相談役(79)以来14年ぶり。章男氏は84年の入社後、生産調査部で無駄を徹底的に省く「トヨタ生産方式」などを学び、05年に49歳で副社長に