内閣府の原子力安全委員会は11日、北海道電力泊原子力発電所3号機(北海道泊村、91・2万キロ・ワット)の営業運転について、事実上承認した。 営業運転へ向けた最終検査(総合負荷性能検査)の結果について、経済産業省原子力安全・保安院から「技術的な問題はない」とする報告があり、委員からは異論は出なかった。 総合負荷性能検査を含む定期検査の合否は法令上、保安院が判断することになっているが、二重チェックのため、保安院が安全委員会の意見を聞いた。しかし、安全委員会の班目春樹委員長が検査結果の合否について明確に言及しなかったため、一般傍聴者から「きちんと審議せよ」などとするヤジが約30分間続いた。 班目委員長が制しても静まらなかったため、班目委員長と4委員が退席。30分後に委員らが着席したが、予定していた審議の一部を次回に延期して終了した。安全委員会への報告を受け、海江田経産相は同日、記者団に対し「北海