日本航空が羽田―ホーチミン(ベトナム)線の新設を国土交通省に申請すると発表したことに、全日本空輸が異議を唱えている。 3月30日から拡大される羽田空港の昼間帯の国際線発着枠を巡り、日航には全日空より6便少ない5便しか配分されず、ベトナム便も認められなかった。このため、日航は発着枠に余裕のある深夜早朝帯に開設することにした。 これまで国交省は、公的支援による再生を通じて同業他社より経営体力がついた日航の新規路線の開設は「抑制的に判断する」との方針を示している。 これに対し日航の植木義晴社長は22日の記者会見で、「羽田の昼間帯以外は『抑制的』の対象外と考えている」と述べ、認可への理解を求めた。 一方、全日空は「日航の2016年度までの中期経営計画に明示されていない全くの新規路線は、当然制限される対象」と、申請を認めないよう主張している。