JR東日本秋田支社は、五能線で最も古い築91年の陸奥森田駅(つがる市)の木造駅舎を古民家風に改装する。同線の開業80周年に合わせた取り組みで、30日の始発から新たな装いで客を出迎える。 駅舎は、近くの道の駅で保存している市有形文化財「旧増田家住宅母屋」を模した外観に改築している。男女別の水洗トイレを新設するなど駅舎内も一新する。 駅舎は木造平屋の約74平方メートル。1924年、前身の陸奥鉄道が五所川原-陸奥森田間を開通させ、翌25年に駅舎ができた。以来、大規模な改修はしていなかった。 観光列車「リゾートしらかみ」など同線を利用する観光客が増えていることから、JR東日本が改装を検討。社員によるデザインコンペで、秋田建築技術センターの高橋愛さん(28)の案に決まった。高橋さんは「列車からでも変化に気付いてもらえるよう工夫した。多くの人に利用してほしい」と話す。