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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/negadaikon (20)

  • 高校日本史の学び直しに向けて今何ができるだろう - みちくさのみち(旧)

    ※8/23ちょっと文献追加 図書館退職して大学に移って日々感じていることの一つに、高校で日史を取らずに大学に入って、後で日文学やその他の授業でやっぱり日史の知識がいるんじゃないかと苦しんでいる子の存在がある。日史の担当教員になった以上、なんとかこういうギャップを埋めてあげたいと思う。 そんな関心から手に取り、目を通したを並べてみる。 教科書・通史のリバイバル 最近は社会人にも日史の学び直しがブームのようで、教科書が新しい形で出ている。アナウンサーが読んでくれるなども出ている。 また、新書もある。 ただ、硬派で良いといえば良いのだが、最近の日近代史系の新書に関して言うと、テーマのせいなのか微妙に内容難しくなっているようにも感じる。 その他著名講師によって1冊にまとまっているものもある。この辺、問題意識を持った先生の活躍がすごい。 こうして、ドラマなどの影響もあるのか、日

    高校日本史の学び直しに向けて今何ができるだろう - みちくさのみち(旧)
  • 日本文化論を学ぶ人に勧める本のリスト - みちくさのみち(旧)

    今年、務校の大学で、「日文化論」という講義を担当した。授業のレポートも締め切ったので、講義中で取り上げた、発展的に知りたい人におすすめの当は取り上げたかったのだが時間的制約で断念した、などをまとめておく。不十分なリストであるが、検討し直しのための材料としたい。15回の授業でこんなに紹介するのはシビアだったはずだが、最後まで付き合ってくれた受講生に感謝したい。 最近、書店の棚にも色んな日文化が増えている(ピンからキリまで)ので、このリストも、受講生が復習に使ってくれたり、何かの参考になるのであればありがたい。 なお、「日文化」についてではなく、あくまで「日文化論」の文献リストであることをお断りしておく。 総説 近年でも、日文化論の概説書には事欠かない。そのなかのいくつかは名著とされているものもある。 南博の調査した文献だけでも、全部読むのは大変で、授業で取り上げるの

    日本文化論を学ぶ人に勧める本のリスト - みちくさのみち(旧)
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2018/08/06
    『失敗の本質』がリストに入っているところに唸ってしまった。
  • 日本の検閲に関する本についてまとめ - みちくさのみち(旧)

    少し前から必要があって集中的に検閲とか言論統制に関わるを読んでいたら、友人に検閲についてわかりやすくまとめたは無いものかと聞かれ(なにやらtwitterで言論統制の歴史がちょっと話題になったようでもあり)、まとまっているもの、となるとすぐに思いつかないのだが、万全でなくても、読んだことがあるもの、知っているものをまとめておけば後日の役に立つかもしれないとふと思いついた。 検閲というと新聞や図書などの出版物にかけられた統制がまず思いつくだろうが、例えば郵便物の検閲という問題もあり、そう話は単純でない。 調べ方の前提 ネットで検索すると多数見つかって絞れないので、研究者の成果公表やレファレンスブックから抽出することにする。組み合わせるのがベターなのはいうまでもない。 まず、参考文献だが、早稲田大学の20世紀メディア研究所が提供する検閲研究ウェブサイトの文献紹介のページに載っているものはかな

    日本の検閲に関する本についてまとめ - みちくさのみち(旧)
  • ICT時代の日本史文献管理・再考 - みちくさのみち(旧)

    ※以前の記事「ICT時代の日史文献管理考」の続編?です。 ※例によって、自分のやり方を書いてみて、もっといい方法が無いか考え直す作戦ですので、アイデアがあったらおよせください。 日史の研究について、少し前に出た『わかる・身につく歴史学の学び方』は、問題意識の持ち方、概説書と研究書の違いはもとより、レジュメのまとめ方まで書いてある至れり尽くせりので、既に歴史学を学んだ大人がこれからの歴史学を学ぼうとする人に向けてできることは何かを考え抜いたと感じる良書だった。 研究史の整理に関しては、「自分のオリジナルの文献リストをつくり、自分の視点からの研究史の整理をしていってもらいたい」と書いてある(p.172)。 文献の整理が大事なのは、だいたいどんな研究分野も共通だと思うが、全くその通りだなと思う。 個人的にこのの白眉は第8章で「読書ノート」の作り方が書いてあることで、せめてこれを卒論書くと

    ICT時代の日本史文献管理・再考 - みちくさのみち(旧)
  • 「図書・図書館史にまつわる本棚」を作ってみた - みちくさのみち(旧)

    最近、図書館史ってどうやって勉強するんですか、と言われることが増え、また、人前でも話す機会が増えたので、その都度「独学です」と答えるのも心苦しく、言われたほうも困るだろうと思うので、ふと思いついて、ブクログのサービスを利用して、「図書・図書館史にまつわる棚」というものを作ってみた。 縁あって大学で「図書・図書館史」の講義を非常勤で受け持つようになったので、その準備のために読んだを中心にあげておくことにしたい。もしほかの人に活用してもらえるならありがたい。 狭義には「図書館史」だが、図書館が収蔵しておくべき資料にも歴史的な変遷があり、文字による記録を伝えるという意味ではメディア史の研究書も無視できない。検閲や出版流通など、そもそもが出版されるにいたる出版学の分野、また、文学や歴史、思想の研究についても、同様に対象として考えている。資料は随時追加する予定。 図書・図書館史にまつわる

    wackunnpapa
    wackunnpapa 2017/06/04
    参考にします!/ 辻邦生まであるとは。
  • 図書館史ノートその3 文字の発明、文字の記録 - みちくさのみち(旧)

    図書館に伝えられた様々な記録メディアが伝えるものの中核には「文字」の存在がある。 文字がなかったら今と同じようなコミュニケーションは考えられないし、複雑な思想や知識を伝達することも困難であったろう。 図書館で働いている私たちや、これから図書館員を目指そうという人たちは、文字のある世界を、当然と言えば当然だが、何かしらよいものとして捉えているのではないだろうか?しかし、少し立ち止まって文字のない世界のことも考えてみる意義はあるだろう。少し大きな話をすれば、人文学というものがよって立つ世界がどんなものなのか、反省的に振り替えることにもつながるかもしれない。 言語があっても、文字がない社会というのは存在する。西アフリカの調査を元にした川田順造『無文字社会の歴史』というは、そのような好例を紹介してくれている。文献史学にどっぷりつかった人間からすると、一冊の歴史書もない、文字がないと歴史も伝えられ

    図書館史ノートその3 文字の発明、文字の記録 - みちくさのみち(旧)
  • 図書館史ノートその2 図書・図書館史の参考文献 - みちくさのみち(旧)

    順番が前後したが、図書・図書館史を学ぶために参考になるものを挙げておく。 司書課程のテキストとして、主なものには以下のものがある。なお、教科書の比較については第20回関西文脈の会における佐藤翔氏の発表内容「司書養成科目「図書・図書館史」を考える 問題編と解答編」が非常に参考になる。あわせて参照されたい。 北嶋武彦 編著『図書及び図書館史』(東京書籍、1998) 寺田光孝編集『図書及び図書館史』(樹村房、1999) 佃一可『図書・図書館史』(樹村房、2012) 小黒浩司 編著『図書及び図書館史』(日図書館協会、2013) 綿抜豊昭『図書・図書館史』(学文社、2014) 千錫烈 編著『図書・図書館史』(学文社、2014) アジアの図書館の紹介に力を入れたり、現代に重点があったり、それぞれの教科書に代え難い特徴があるが、小黒編の教科書はメディアの歴史を論じたあと、世界の図書館、日図書館につ

    図書館史ノートその2 図書・図書館史の参考文献 - みちくさのみち(旧)
  • 図書館史ノートその1 メディアの発展と図書館  - みちくさのみち(旧)

    これからしばらく、図書館歴史について、ノートめいたことを書いていきたい。あとで直すための下書きのようなものなので、文章の乱れや議論の粗雑さはご容赦いただきたい。 図書館歴史を考えるにあたって、まず最初に考えておきたいのは、図書館がどのようなものを保管保存してきたのかという点だ。 これは図書館情報資源論などの課題でもあろうが、図書館が何を持っているかということを考えることは、歴史上の図書館の性格を改めて考えなおすことにもつながるだろう。 例えば・・・古代の荘厳な神殿のなかにある図書館をイメージしてみる。そこでは文字が書かれた粘土板をたくさん所蔵していたり、あるいはパピルスの束が並んでいるかもしれない。しかし現在の普通の図書館でこういったものを持っているところは稀であろう。粘土板やパピルスは、今なら博物館の資料として扱われるだろうから。 詳しく見ていけば、実は図書館資料そのものも歴史的に変

    図書館史ノートその1 メディアの発展と図書館  - みちくさのみち(旧)
  • 文庫と書籍館と図書館と―libraryはいつから「図書館」になったのか? - みちくさのみち(旧)

    ※修正中に消えてしまったので再投稿します。 ※勘違いがあったので修正しました(2016/6/2) 図書館史中の最大疑問? 図書館史の勉強を始めると色々疑問がわいてくるのだが、そのなかでもっとも基中の基にして、しかも実は難問なのは、図書館はいつからあるのか。という問いに答えることなのではないだろうか。 もちろん、古代の図書館であれば、前7世紀にアッシリアのアッシュールバニパル王が作ったニネヴェの図書館だとか、紀元前300年頃の古代アレクサンドリアの図書館をあげることができる。日なら、石上宅嗣の芸亭もあげられる。 けれどこれは今日言うところの「図書館」とはちょっと違う。江戸時代は文庫と読んでいた。それをいつ「図書館」と呼ぶようになったのか。明治以降だろうという予想は出来ても、その先になかなか進めない。 日語で図書館と名乗った図書館は、いつからあるのかという問いを立ててみる。それならある

    文庫と書籍館と図書館と―libraryはいつから「図書館」になったのか? - みちくさのみち(旧)
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2016/05/22
    随分前に「河図洛書」からきた“図書(としょ)”と図書寮の“図書(ずしょ)”が意味するところが同一のものなのかどうか調べようとして,雲をつかむような話になってしまったので辞めてしまったことが。
  • 続・「図書館記念日」をめぐるあれこれ - みちくさのみち(旧)

    人間だれしも誤りはあるものなので、間違った情報をうっかり人に伝えてしまうのは、ある意味では避けられない仕方ないことなのだが、大事なのは、間違いに気付いたときに、開き直らずに、それをちゃんと認めるということなのかなと思う。自分もやれといわれてもなかなか難しいけれど。 最初に書籍館が設置された湯島聖堂のお土産で買った鉛筆にこんなことが書いてある。すなわち、 ―――過ちては則ち改むるに憚ることなかれ(論語)。 さて、前回の記事(「「図書館記念日」をめぐるあれこれ」)を書いて以来、思いのほか色々な人に読んでいただけたようで、twitterなどでも感想もたくさんあってありがたかった。なかには 偽由来がどこから来たかは不明のままだけど、基情報が参照資料付で整理されててありがたし。 / “「図書館記念日」をめぐるあれこれ - みちくさのみち” https://t.co/ICc5ms5vRf— Tosh

    続・「図書館記念日」をめぐるあれこれ - みちくさのみち(旧)
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2016/04/09
    第2次大戦前に石上宅嗣を顕彰する運動が図書館業界にあったとは知らなかったです。なるほどなあ。
  • 「図書館記念日」をめぐるあれこれ - みちくさのみち(旧)

    ある質問から 図書館史を勉強するようになって、図書館関係者から最も聞かれたことに次のような質問がある。 「4月2日は図書館記念日で、それは明治5年に書籍館が開設されたことに由来するらしいが、当か?」 いろんな人がネットで調べて疑問に感じるらしく、以前にも聞かれたことがあり、先日もまたちょっと人に聞かれたりした。最近でもネット上で、4月2日は、明治5年に日初の近代公共図書館が出来た日であるという話がいくつか出ており、ちょっと誤解が拡散しているようなので、整理しておくことにする。 結論からいうと、この説明は正しくない。 書籍館が日初の近代公共図書館だというのも突っ込みどころはある気がするが、それはともかく、ネットでこの話がなくならないのは、紙のでもこうしたことが書いてある文献がおそらく存在するからなのだと思う。 明治5年に書籍館が開設されたのは4月2日ではない。もう少し慎重に、正確に言

    「図書館記念日」をめぐるあれこれ - みちくさのみち(旧)
  • John Palfrey. BiblioTech(『ネット時代の図書館戦略』)読書メモ - みちくさのみち(旧)

    英語の勉強をしようと思っていたところ、副題の“Why Libraries Matter More Than Ever in the Age of Google”が気になり、さらにAmazon図書館情報学のベストセラーのサイトを見ていたらなんだか評判が良かったのをたまたま見て、昨年11月くらいからチマチマkindleにダウンロードして読んでいた。密かに何人かの同僚にも勧めていた。 今年になって邦訳が出たとの話を聞き、「仕事はやいな!」と感服しつつ、邦訳も買って、このほどようやく読み終わった。 著者はハーバード大学の法学の先生であるが、ロースクールの図書館長をやったり、さらには米国デジタル公共図書館(DPLA)設立委員長として有名な方*1。たぶん、デジタルアーカイブの将来とかをめぐる著者の考え方へのコメントは、自分には出来ないし、ほかの方が絶対に書かれると思うので置いておいて、もっぱら図書

    John Palfrey. BiblioTech(『ネット時代の図書館戦略』)読書メモ - みちくさのみち(旧)
  • 読書週間なのでお勧め本のプレゼンをする - みちくさのみち(旧)

    Twitterで「#読書週間だからRTされた数だけお勧めプレゼンする」というタグがあったのでやってみた。 結構主題がばらけたので、備忘のために、もう一回主題別にまとめなおしてみたら、自分の日ごろの関心が思いのほかくっきり出たので、関連で思い出したも補いつつ、掲げてみたい。 とその歴史について 和田敦彦『読書歴史を問う』(2014年、笠間書院)。 リテラシー史というジャンルを開拓してきた著者の2014年時点の総括。今後読書歴史を考える上では必読。図書館史を開かれた文脈に置こうと考える上でも有益な論点を提示する。 永嶺重敏『雑誌と読者の近代』(1997年、日エディタースクール出版部)。 読者の歴史を系統的な勉強を始める前に、最初に接したのが書。『太陽』の読者像を初めとして、田舎教師たちの読書環境等、書の発想に私自身かなりの影響を受けている。いつかこれを越えるを書きたい。 藤森

    読書週間なのでお勧め本のプレゼンをする - みちくさのみち(旧)
  • 牧義之『伏字の文化史』読書メモ - みちくさのみち(旧)

    牧義之『伏字の文化史:検閲・文学・出版』(2014.12、森話社) 版元HPはこちら(書影あり)。 ある特定の時期に、集中的に密度の高い研究成果が相次いで発表されるジャンルというものがある。例えば00年代後半から10年代にかけて急速に活発化した検閲研究は、そのような分野の一つだろう。若手研究者によるこの分野の研究蓄積が書であり、刊行が待ち遠しいだった。 著者のHPはこちら 検閲研究は、国内の図書・雑誌出版だけでなく、映画や、海外の事例まで入れるとかなりの数にのぼる。 さて、書の課題は「戦前・戦中期の検閲体制下における、伏字の文化記号としての意義と役割、そして文学作品への影響に関する実証的な考察である」(p.14)とされる。検閲研究のなかで書がどういう画期的な意味を持つのか、私的な読書メモとして考えたことを書いておきたい。 検閲制度に関する歴史 書は博士論文を元にしたもので、序章で

    牧義之『伏字の文化史』読書メモ - みちくさのみち(旧)
  • レファレンス・サービスは自らの来歴を語りうるか - みちくさのみち(旧)

    不遇のサービス? 図書館におけるレファレンス・サービスの真価が理解されていないという話がある。 図書館関係者の嘆きでよく聞く類の話題である。海外で資料調査してきた人だと、「すごいね向こうの図書館!レファレンスライブラリアンってのがいてさ、何でも資料のこと教えてくれるんだよ。ダメだねうちの図書館は。日遅れてるよ!」というような会話が、レファレンスカウンターの前でなされる悲劇。もしかしたら、今日もどこかで繰り返されているかもしれない。 エビデンスを出すのが難しいが、レファレンスというのが図書館のサービスであること、しかもそれは大学でも公共でも館種を問わずやっているということまで含めて認知されているとはおそらく言い難い状況にあろう。 そもそもレファレンスとは何であるのか。『図書館情報学用語辞典』第4版(丸善、2013)は次の定義をしている。 何らかの情報あるいは資料を求めている図書館利用者に対

  • 日本史研究とiPad - みちくさのみち(旧)

    年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年は正月休みも長く、例年より少し長めに帰省したりできたので、多少時間も出来、iPadを使いながら原稿を書くようなことを試みたところ、ふと、次のような疑問がわいてきた。 「自分は、iPadを買ってから1年が経過しようとしているけれど、ほかの人たちはどんな風に活用し、あるいはどんなアプリを使って、研究なり調査なりに役立てているのだろうか?」 そこで、以前書いた「日史研究とwebサービス」というエントリの続編として、また自分の手のうちを見せることで、よりよい発想を教えていただけると大変うれしいという魂胆から、懲りずに恥をさらしてみたい。 こんな使い方 使用しているiPadは第4世代iPadの32GB、Wi-fiモデルである。 日史の研究に使うという観点で書くので、おそらく大多数のビジネススキルとか理科系の作法とかと著しく異なるところがあろうと思われる

    日本史研究とiPad - みちくさのみち(旧)
  • 京都府立総合資料館開館50周年記念シンポジウム「総合資料館の50年と未来」 参加記(後篇) - みちくさのみち(旧)

    (前回の続きです) 記録を読み返していて思うのですが、やはりすごいイベントでした。 また、下記でも前篇につき言及いただいたようです。ありがとうございます。 シンポジウム「総合資料館の50年と未来」に行ってきました・記録 -- egamiday 3 シンポジウム「総合資料館の50年と未来」 結果報告 以下、後篇をお届けします。 前回同様、以下は私が、聞きとれて理解できてメモできて、かつ思い出せた範囲のメモですので、この点あらかじめご了承ください。ちなみに、文中にところどころ挿入させていただいた書籍は、とくに断りがない限り、私が関連しそうと思ったであって、報告中で言及されていたものではありません。念のため申し添えます。 ------------------------------------ 午後の部(報告) 吉村和真氏(京都精華大学マンガ学部長)「文化資源保存の重要性ーマンガ研究の立場か

    京都府立総合資料館開館50周年記念シンポジウム「総合資料館の50年と未来」 参加記(後篇) - みちくさのみち(旧)
  • 私のささやかな「人文学」 - みちくさのみち(旧)

    ところで「人文学」というのは結局何なのだろうか――と、この半年くらい(正確にはもうちょっと長い間)考えている。 「人文学」という言葉の由来については、私自身、過去に気になって語誌を辿ってみたことがあるのだが、1920年代には「人文学」は「地文学」に対応する言葉…学問領域でいうと、今でいう「人文地理学」とほぼ同義で用いられていたらしい。 「人文」については、「文化」という訳語が成立する前の単語という見方もできる。大正時代に「文化」という単語がはやったというのは割と色んなに書いてある事柄だが、「文化」に相当する語として、明治から「人文」が使われていた。 西周が書き、山覚馬が発行した『百一新論』には、「人文ノマダ十分ニ開ケナイ間ニハ法トモ教トモ就カヌ交セ混セナ事デモ甘ク治マル者デゴザルガ」(『百一新論』十六丁裏。近デジ)という一節があるが、これなどはむしろ「文明」の意味っぽい。ちなみに、『百

    私のささやかな「人文学」 - みちくさのみち(旧)
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2013/09/01
    虚心坦懐と評すべきか。
  • 「残念な論文」執筆法 - みちくさのみち(旧)

    院生時代に愛読していた『MASTERキートン』に好きな話がある。研究者と保険屋の間で「優秀な保険の調査員」であることに悩んでいたキートンが大学図書館に行ったときのもので、図書館でバイトしている院生がカウンターに現れた人物をキートンと知るや、その手を握りしめ「あんな素晴らしい論文初めて読みました!僕はあれを読んで研究者になろうと決心したんです!」と語り、言われたキートンがびっくりする、というシーンである。「あんな素晴らしい論文初めて読みました」と、いつか一度は言われてみたいものだと思いながら、その願いを果せず今に至っている。 論文の書き方を考えるときは、私の場合、いつも上手く書けていない、書いたけれど不満が残った、もっと上手になりたい、そんな風に思うときだと相場が決まっている。上手く書く方法や文章術についてネットで探せばいくらでも出てくる。文章読の読まであるご時世である。 けれど、そんな

    「残念な論文」執筆法 - みちくさのみち(旧)
    wackunnpapa
    wackunnpapa 2012/12/13
    読んだら,いま取り組んでいる原稿を放り出したくなるだろうから,終わってから終わってから・・・・・・。
  • みちくさのみち(旧)

    みちくさのみち(旧)

    wackunnpapa
    wackunnpapa 2012/02/01
    “そうすると明治から平成までの雑誌の動向をまとめて通覧する本というのは、とにかく無い、というオチになってしまいそうなのである。”言われてみれば。さあ,これからの方々ここが穴場ですよ(違
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