女性ファンを中心に、プロレスが盛り上がりをみせている。現在のプロレスシーン、特に新日本プロレスの隆盛の背後には、ビジネス環境の整備があった。 「ワールドプロレスリング」を放送するテレビ朝日は、地上波以外にコンテンツビジネスでも積極的に新日本プロレスとタッグを組んでいる。サイバーエージェントのウェブコミュニティーサービス・アメーバピグでの「プロレス広場」の成功、DVDパートワーク「燃えろ!新日本プロレス」は68巻、通算180万部突破という大ヒット作に。その他、3D劇場映画の上映も定着してきた。 「ワールドプロレスリング」のプロデューサーを11年つとめ、現在はビジネス戦略部企画担当部長の篠原弘光さん(46)は語る。 「地上波で四十数年やってきた素材の蓄積があったからこそできたビジネス。歴代の制作者が残してくれた財産をうまく使おうと。これだけすごいことをやっている選手がいる。これをもっと世