「居酒屋」の「居」を辞書で引くと「いること。座ること。」(『大辞林』)とある。まさにこれが「居酒屋」の意味だ。1998年発刊の『酒場の誕生』などによれば、江戸時代、酒を買いに来たはずの酒屋で、客は居ながらに試飲をし、そして座りながら一杯売りの酒を飲むようになったという。これだから酒呑みは困る。酒屋自身も空の樽に渡した板を椅子代わりに腰掛けさせるようにして、店先で飲む「居酒(いざけ)」を後押しした。商売人、恐るべし。ちなみに江戸中期には、茶屋や茶漬け屋など、その後居酒屋という業態に影響を与えるさまざまな飲食店が繁盛した。その理由は、1657年の明暦の大火以降、町が拡張し、人口が流入し続けた結果、「単身者向け飲食店」のニーズが高まったからとも言われる。 一番古い居酒屋ってどこ? 酒屋からの発展形のほか、煮物や酒を扱った煮売酒屋なども居酒屋の原形とされる。文献に登場する小売酒屋系の居酒屋では、1
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