何と若さにあふれるアルバムだろう、と一聴して驚く。10月10日リリースされた堀込泰行の2ndアルバム『What A Wonderful World』は、20年以上のキャリアを持つベテランのミュージシャンとは思えないほど、みずみずしい歌詞とサウンドのつまった作品だ。活動歴の長さにもかかわらず、彼がフレッシュな表現を続けられる秘訣は何だろうとふしぎな気持ちにさせられる。表現者として精神が老いることない、稀有な存在であるとあらためて感じた。 堀込泰行『What A Wonderful World』 1996年に兄・堀込高樹と結成した兄弟グループ、キリンジで数多くのアルバムを発表してきた堀込泰行だったが、2013年の脱退後はソロアーティストとして活動。これまでに、アルバム『One』(2016年)、洋楽カバーアルバム『“Choice” by 堀込泰行』(2016年)、EP『GOOD VIBRATIO