お笑い芸人・アンガールズの田中卓志による、ちょっと哀しいのにクスリと笑える日常とは? 文芸誌「小説新潮」の連載で明かされた可笑しみと悲哀がにじむエピソードを公開します。今回のテーマは「修羅場」です。 *** 人生で一番の修羅場は? と聞かれたら、たぶんあの時だろうな、という場面がある。 僕はお笑いの道に進むと決めた時に、家族全員に嘘をついた。 それは、東京の大学院に通うと嘘をついて上京し、実際にはお笑い芸人になっていたこと。 なぜそんな嘘をついたのかというと、広島大学という広島県では優秀な大学に行かせてもらっていたので、そこからお笑い芸人になると言うなんて、100パーセント反対されるのがわかっていたし、止められるのを振り切る自信もなかったからだ。 その当時、テレビ番組の影響で「ボキャブラ」ブームというものが起きていた。 ネプチューンさん、爆笑問題さん、くりぃむしちゅーさん他数々の芸人さんが
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