29日に公開される太宰治の名作『人間失格』を大胆に再構築した劇場アニメーション『HUMAN LOST 人間失格』。医療革命により“死”を克服した昭和111年の東京を舞台に、文明の再生と崩壊の可能性をSFの世界観で描いた作品だ。そんな大作に不思議な力を持った少女・柊美子役として声優の花澤香菜が出演する。小説の“第一の手記”は「恥の多い生涯を送って来ました」の書き出しから始まるが、「私は恥の多い人生を送って来たかもしれません」と語る彼女に、太宰作品の魅力や今までの人生を振り返ってもらった。 【写真】その他の写真を見る 『走れメロス』『斜陽』など数々の名作を世に送り出してきた太宰。学生時代は文学部だった花澤は、友人とともに太宰にゆかりの場所を“聖地巡礼”していたという。「太宰治さんの作品は全てを読んだわけではありませんが、『人間失格』は好きな作品のひとつで、友人と“三鷹散歩”をしていました」と、