私は1990年代に警視庁に入庁し、およそ20年間、警察官として勤務してきた。その大半、私が在籍したのは公安部である。そんな公安人生に転機が訪れたのは、入庁して10年が過ぎた頃だった。外務省に出向して、アフリカ某国の日本大使館に赴任せよとの辞令を受けたのだ。 そして、帰国後、配属されたのが、警視庁公安部外事課の「公館連絡担当班」というセクション。読んで字のごとく、各国が東京に置いている公館(大使館、総領事館、政府代表部など)との連絡・調整にあたるのが主な任務だ。 公館連絡担当班は、警視庁と日本に存在する157の大使館を含む公館をつなぐ架け橋だ。大使はどこの国でもエリートだから、素晴らしい人間関係を築けそうに思えるが、必ずしもそうとは限らない。裕福とはいえない国から来た外交官の中には、日本にいる間に何か “内職” をして金儲けをしようと目論ろんでいる者もいるからだ。 2013年秋、在日ルーマニ
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