24日付の韓国主要紙は、野田佳彦首相が李明博大統領に宛てた親書を返そうと、外務省を訪れた在日韓国大使館の参事官が立ち入りを拒まれる写真を1面に掲載して日本の対応を批判した。李大統領による天皇陛下訪韓に絡む発言で野田首相が謝罪を要求したことも絡め「日韓の対立が最高潮に達した」などと報じた。 朝鮮日報は「世界の外交史で例を見ない幼稚な外交」との見出しで、立ち入り拒否について「外交の常識と慣例を外れた対応」と非難。「戦争当時国でさえも外交官の外交当局への出入りは止めない」とする外交官の話を伝えた。 中央日報は、野田首相の謝罪要求などの対応について、9月21日の民主党代表選や10月にも予定される衆院解散をにらんだ「戦略的布石」と指摘。低支持率にあえぐ野田首相が、難局を打開するために「外交的賭け」に出たと分析した。(共同)