フィリピンの首都マニラで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議で、フィリピン代表に話し掛ける中国の王毅外相(左、2017年8月6日撮影)。(c)AFP/Aaron Favila 【8月7日 AFP】フィリピンの首都マニラ(Manila)で開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の共同声明が6日、発表された。南シナ海(South China Sea)での紛争防止に向けた行動規範に「法的拘束力」を持たせるとの文言が入らないなど、中国に配慮した内容となった。 ASEAN側は南シナ海問題の交渉で中国政府の条件に同意した。中国は、南シナ海への領有権主張に対する地域の抵抗を弱める外交戦で成功を収めた格好だ。 この問題で中国を最も強く批判しているベトナムは2日間の交渉で、ASEANは行動規範に「法的拘束力」があると主張するよう要求。しかし、外交官2人によると、ASEAN側は共同声明で「