10月11日、証券取引委員等監視委員会が年金基金のコンプライアンスに対する監視や摘発を強化している。写真は都内で2月撮影(2013年 ロイター/Shohei Miyano) [札幌 11日 ロイター] - 顧客の年金資産1000億円以上を消失させた2012年のAIJ投資顧問事件を機に、証券取引委員等監視委員会が年金基金のコンプライアンス(法令遵守)に対する監視や摘発を強化している。 年金基金の健全な運用は、株式などへのリスクマネー流入を促し、企業の成長を後押ししようという安倍政権の産業政策にとっても重要な役割を持つ。法令遵守や受託者責任を十分に果たしている年金基金はいまだに少数との見方がある中、刑事告発も含めた規制当局の厳しい対応が広がる可能性がある。 監視委が摘発を狙っている年金基金の問題点の一つは、証券会社や投資顧問会社との不透明な癒着関係だ。AIJのケースでは、虚偽の運用成績を顧客に
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