東京電力(TEPCO)の福島第1原発を訪れた国際原子力機関(IAEA)の調査団ら。IAEA提供(2015年2月17日提供、資料写真)。(c)AFP/IAEA 【3月20日 AFP】東京電力(TEPCO)は19日、廃炉に向けた作業が進められる福島第1原子力発電所1号機で新たに実施した調査の結果、原子炉圧力容器の内部には核燃料がほとんど残っていないことが分かったと発表した。 「ミューオン(muon、ミュー粒子)」と呼ばれる素粒子を使ってレントゲン写真のような画像を作成する技術によって、第1原発1号機では核燃料が溶け容器の底に落ちたことがほぼ確実であることを示す証拠が得られたという。 TEPCOの広報担当者は、これまでの分析から燃料が溶け落ちていることが強く示されていたものの、今回の調査の結果、その燃料がある正確な場所を特定するのに役立つデータが新たに得られたと説明した。今後はロボットを投入して
東京電力福島第一原子力発電所で行われている、レントゲン写真のように建屋を透視して溶け落ちた核燃料を捜す調査で、1号機ではほとんどの核燃料が原子炉の底を突き抜け、格納容器に溶け落ちている可能性が強まりました。 核燃料の取り出しの難しさを改めて示す結果で、東京電力は今後ロボットを使って位置を調べ具体的な取り出し計画を立てることにしています。 高エネルギー加速器研究機構などのグループは、先月から、さまざまな物質を通り抜ける性質がある「ミューオン」と呼ばれる素粒子を捉える特殊な装置でレントゲン写真のように原子炉建屋を透視し、核燃料の在りかを突き止めようという調査を進めてきました。 その結果、1号機では、使用済み燃料プールにある核燃料は確認できましたが、原子炉の中には核燃料が見当たらず、ほとんどが原子炉の底を突き抜け、格納容器に溶け落ちている可能性が強まりました。 これまでのコンピューターシミュレー
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