戦闘が続くアフリカの南スーダンの人権状況について、国連は11日に報告書を発表し、戦闘が長引くなかで、市民の虐殺や女性への性暴力が相次ぎ、世界でも最悪レベルの人権状況になっているとして、重大な懸念を示しました。 こうしたなか、国連人権高等弁務官事務所は11日、現地の人権状況について報告書を発表しました。 それによりますと、南スーダンでは、市民が戦闘に巻き込まれるよりも、兵士に意図的に狙われ虐殺されるケースが相次いでいるということです。 また女性への性暴力も深刻化していて、北部の州では去年4月から9月までの間に、1300人以上の女性が被害に遭ったということです。とりわけ政府軍側による犯行が多く報告されていて、反政府武装勢力と戦う「報酬」として、政府軍が兵士に女性への性暴力を許したケースも報告されています。 ゼイド人権高等弁務官は「南スーダンは、世界でも最も深刻な人権侵害が起きている地域の1つと