C++11標準ライブラリのatomic操作関数compare_exchange_weakとcompare_exchange_strongについてメモ。 両関数ともに変数のatomicなCAS(compare-and-swap)操作を提供する。weak版とstrong版との動作仕様は、weak版では “交換可能な場合でもCAS操作失敗する可能性がある(spurious failure)”*1 が、strong版では “交換可能な場合は常にCAS操作が成功する” という点のみ異なる。当初はweak版のみが定義されていたが、強いCAS操作命令をもつハードウェア性能を生かすために、N2748にてstrong版が追加された。 利用指針は下記の通り。大抵のケースでは ループ構造+compare_exchange_weakでよい(はず)。 アルゴリズム上、CAS操作をループで括る必要があればcompar
この記事はC++ Advent Calendar 2014の21日目にエントリしています。 内容はC++メモリモデルと逐次一貫性についての概説記事となっています。 flickr / nomadic_lass もくじ 忙しい人のための「C++メモリモデル」 C++メモリモデル一問一答 ソフトウェアからみた「C++メモリモデル」 “メモリ”という共有リソース C++ソースコードが実行されるまで メモリの一貫性と整合性 逐次一貫性モデル is Easy ハードウェアからみた「C++メモリモデル」 ハードウェア・メモリ一貫性モデル C++コンパイラの責任と自由 強いメモリモデル vs. 弱いメモリモデル 逐次一貫性モデル is Hard (本文のみ約9600字) まえがき When your hammer is C++, everything begins to look like a thumb
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