講談社と小学館、出版大手2社がこの4月に相次いでWeb上で新たな取り組みを始めた。どちらも共通するのは、ユーザー参加型で作品や作家を発掘しようとしている点。ネット時代の新しいヒットの生み方を、出版社が模索している。 2012年度に入り、出版大手2社が相次いでネット上で興味深い取り組みを始めている。4月23日、講談社は読者参加型の新規事業「プロジェクト・アマテラス」を発表。同事業では、Webサイトを通じてコンテンツの制作過程に読者やクリエイターの卵などを巻き込み、寄せられた意見や創作物などを反映して作品を生みだしていくという。 一方、小学館は18日にWeb漫画サイト「裏サンデー」をプレオープンした。同サイトではWeb漫画作家の連載作品を無料で公開しており、読者の反応が「訪問数」「得票数」「コメント」などで分かるようになっている。人気の高い作品を書籍化するなどして収益化を目指していく考えで、将