追加点を決めた吉田が、渾身のゴールパフォーマンス! お笑いコンビ「タカアンドトシ」と約束していたという“俺だ俺だ俺だ俺だ”のギャグ。 歴史の壁とは、かくもあっさりと押し破られるものなのだろうか。準々決勝で日本はエジプトを3-0で破り、メキシコ五輪以来44年ぶりにベスト4へと進出したのである。 試合後の選手の表情は、一様にホッとしていた。 今大会自身初のゴールを決めた吉田麻也も「ベスト4は準備はしていたけど、イメージはしていなかった」と、苦笑しながら喜びを噛み締めていた。先制ゴールを決めた永井謙佑も「嬉しいっすねぇ」と終始にこやかだった。それも「最高のゲームが出来て、しっかり勝てた」(東慶悟)からであろう。 エジプト戦を迎えるに当たり、チームは2つの懸念を抱えていた。3試合2得点という数字が示すように先制後、追加点が奪えないという得点力不足。そして、サブメンバーの調子が上がらないことだった。