京都駅から特急列車で約2時間半。志賀直哉の小説の舞台としても有名な兵庫県北部の城崎温泉で、全国でも珍しいデータ活用の取り組みが進んでいる。FeliCaチップを内蔵したICカードや携帯電話を、外湯の入場券として使えるシステム「ゆめぱ」だ(図1)。 城崎温泉では、七つある外湯巡りが楽しめる(左)。旅館「山本屋」の高宮浩之氏(右上)が中心となり、旅館や外湯、商店にFeliCaチップの読み取り端末を設置(右下)。外湯の入場券をFeliCaチップで代用し、入浴者数などを常に把握できるようになった。 城崎温泉には趣の異なる七つの外湯があり、滞在中にどれだけ入れるかが楽しみの一つ。ゆめぱは、その利便性を高めるものだ。 使い方は簡単。宿泊客が旅館にチェックインする際、携帯電話やICカードをゆめぱ端末にかざし、利用登録を行う。携帯電話を持って外湯に行き、受付でゆめぱ端末にかざせば、その場で料金を払わずに入浴
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