AKB48にはまったく興味がありません。ですから『AKB48の戦略! 秋元康の仕事術』(田原総一朗×秋元康著、アスコム)にも、最初は特に関心を持てませんでした。ただその一方、なんの気なしに「自分がAKB48を好きではない理由」を思い出したとき、あることに気づきもしたのです。 AKB48に興味を持てないのは「音楽というより、マーケティング以外のなにものでもないから」なのですが、(1)「そもそも"音楽"として捉えること自体がズレているのかもしれない」し、(2)「『マーケティング以外のなにものでもない』としたら、ビジネスにも応用できるアイデアが、この本には書かれているかもしれない」ということ。 そこで目を通してみたところ、第2章「秋元康の思考」にマーケティングのヒントになりそうなフレーズをいくつか見つけ出すことができました。それらを紹介します。1. 「刺さるコンテンツでなければダメなんだ」(50