重大案件に関わって名を惜しむ研究者というものは、人生のすべてを賭けてまで見解を述べるものだと、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長の自殺を聞いて、強い衝撃を受けた。と同時に、高橋洋一嘉悦大学教授が「ポチ」と呼ぶ御用経済学者たちと比べたくなった。今年4月から消費税増税に踏み切っても景気は心配ないとし、財務官僚にすり寄るポチたちとはだれか。 昨年8月末に、「有識者」たちによる消費税増税の是非を問う政府の「集中点検会合」が開かれた。企業経営者や消費者団体代表なども意見を陳述したが、最も安倍晋三首相による最終判断に影響したのは経済学者、エコノミストによる見解である。当時の報道によると、数人の学者、エコノミストが景気への悪影響やデフレ圧力の高まりを懸念して増税に慎重、または反対論を唱えた。 ロイター通信によれば、これに対し、伊藤隆敏・東京大学教授は消費増税に伴う
![【お金は知っている】御用経済学者たちの「罪」を問う 増税後の景気OKと財務省にすり寄り](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3e6ffd79afd7b3bd09b620c2bd9832aa08502c09/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.zakzak.co.jp%2Fimages%2Fsns%2Fzakzak.jpg)