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ブックマーク / blog.miraclelinux.com (76)

  • ユメのチカラ: Linux World Expo/Tokyo基調講演「OSS進化論」

    Linux Worldで基調講演をする。いまだにプレゼンテーション資料が出来上がっていない。(とほほ) 下記のようなお話をするつもりだ。ひょっとしたらがらっと変えるかもしれないけれど、コメントやトラックバック頂ければ嬉しいです。 OSSが登場して8年、Linuxが登場して15年。GNUプロジェクトから約20年。 何が変わって何が変わらないのか。次の10年の解決すべき課題は何なのか? GNUプロジェクトが発足した当時、インターネットはまだ一般的ではなかった。GNUの成果を入手するには配布手数料をFSFに送金して配布用テープ、そう当時はテープでソフトウェアは配布されていた、を入手するしかなかった。CD-ROMすら一般的ではなかった。 LinuxNetnewsで話題になっているころ、インターネットは学者、研究者のおもちゃであった。世界中にftpサイトはできつつあったが、インターネットにアクセス

  • ユメのチカラ: NDD (Nomikai Driven Development)

    昨日、日SGIソリューション・キュービック・フォーラムのOSS/Linux パネルディスカッション−第4回目『OSSはビジネスの道具。もっとクリエイティブな作業を 』に参加した。 モデレータの高澤さんとは旧OSDL時代からのおつきあいで彼の要請であれば出ないわけにはいかない。カーネル読書会の会場にSGIホール(恵比寿)をお借りしているのでおなじみの方も多いと思う。 さて、自己紹介のあと、日IT産業が学生や若い人に人気のない3K職種じゃないかという刺激的な横河フィールドエンジニアリングサービス株式会社の丸茂さんのお話から口火を切ったのだが、とりあえづそれを受けてのわたしのお話が下記のNDDだ。 わたしは、カーネル読書会とかいろいろな勉強会で若いWeb2.0系にお勤めの人とお話をする機会があるのですが、彼らは当に仕事が好きで、毎週金曜日に飲み会かなんかをよくやるそうで、そうすると仕事

  • ユメのチカラ: 独立行政法人情報処理推進機構へ出向になりました。

    ユメのチカラ インターネットの時代になって、地球規模の知恵の集積が 可能になった。ソフトウェア開発においてもオープンソースソフトウェアのバザール的開発が注目されている。いまおきているその現実を現場の視点から記していきたい。 吉岡 弘隆 - よしおか ひろたか 日OSS推進フォーラム ステアリングコミッティ委員 OSDL Board of Directorsを歴任 カーネル読書会主宰 2000年6月、ミラクル・リナックスの創業に参加。 95年~98年、米国OracleにてOracle RDBMSの開発をおこなっていた。 98年にNetscapeのソースコード公開(Mozilla)に衝撃をうけ、オープンソースの世界に飛びこみ、ついには会社も立ち上げてしまう。 2008年6月取締役CTOを退任し一プログラマとなった。

  • ユメのチカラ: 楽天テクノロジーカンファレンスに行ってきた。

    カーネル読書会番外編ディストリビューション大集合@楽天テクノロジーカンファレンスに参加するために、楽天に行ってきた。今回はいろいろサプライズ(後述)があって、それはそれで楽しかったんだけど、ちょっと感想かなんかを記す。 勉強会メソッドとして、(1)質問をする、(2)懇親会でいろいろな人と繋りを持つというのがある。 米国でのワークショップなんかだと非常に活発に質疑応答があって、発表そのものより質疑応答の方が重要だったりする。ところが日の場合は、講師が一方的にしゃべるだけで、質問時間がまったくなかったり、あっても実におざなり。そもそも質問する人もほとんどいなかったりする。 で、わたしは、そーゆーのは面白くないし、活発な議論からクレイジーなアイデアが生まれ、それがブレークスルの源泉になっていると思うので、可能な限り質問をするようにしている。また、そーゆー自由闊達な議論の場というのをこの地に根付

  • ユメのチカラ: カジュアルなコミュニケーション

    昨日はTLF (The Linux Foundation)のシンポジウムだったのだけど、仕事にはまっていて、キャンセルしてしまった(残念)。そしたら@itoh_bmarkからTwitterで体育館の裏までちょっと来いみたいな感じで呼びだされ、気がつくとTLFの懇親会会場にいた。セミナー体にはいかないで、懇親会だけに居るというのも、どーよという感じがしなくもないが、重要な話は懇親会でされるという「宴会第二の法則」のとおり、その日も非常に示唆に富むお話が満載であった。 来年のLinux Kernel Summitをカーネル読書会がハイジャックするという件は、各所から非公式に打診されていて、がんばります。はい。 懇親会で、TLFのスポンサー企業の皆様とお話していて、よしおかさんたまにはブログ書いてくださいよとお願いされる。あれ、「はてな」の日記書いてますよ、と言うと、会社からは「はてな」ブロッ

  • ユメのチカラ: Google のデータセンターの電力消費量

    先日、グリーンITという講演を聞く機会があった。その講演でPUE (Power Usage Effectiveness) という単位を教わった。 PUE = iDC全体の消費電力 ÷ 収容されるIT機器の消費電力   冷却設備の効率がよければ1に近づく というものだ。第15回GREEオープンソーステクノロジ勉強会でさくらインターネット株式会社の加藤さんのプレゼン資料がhttp://labs.gree.jp/Top/Study/20080919.htmlにある。資料の18枚目にデータセンターの電力消費量の図がある。その図によれば大体40〜45%くらいがIT機器によると考えられる。そうすると、PUEは2.2〜2.5ぐらいになる。 グーグルがデータセンターの電力効率性を一部公開、PUEは驚きの「1.21」((http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/200

  • ユメのチカラ: memcached Night in Tokyo #1

    先日開催された memcached Night in Tokyo #1 というのに参加してきた。 http://groups.google.com/group/memcached-ja/web/memcached-night-in-tokyo-1 夕方6時開催という昨今の勉強会としては早めの開始時刻なので、あたふたと会社を出た。場所は原宿である。おされな場所である。浮足立つ。ということはどうでも良くて会場であるmixiに初めていったのだが綺麗なオフィスであった。 memcachedというのは、データベースに対する分散メモリキャッシュ技術みたいなもので昨今のWebではよく利用されている。国内ではmixiでの事例がよく知られている。 http://ja.wikipedia.org/wiki/Memcached この話を初めて聞いたとき、うーん随分乱暴な話だな、RDBMSでやるべき仕事だろ、そー

  • コアテクの路地: スピンロックその1

    今回は趣向を変えて、少しだけカーネル内部に触れてみたいと思います。 みなさん「スピンロック」という言葉に馴染みがあるでしょうか。そのメカニズムを詳しく知ってる方も多いかもしれませんし、例えばどこかで「スピンロック待ちの『ビジーウェイト』でCPUにロスが発生した」のような会話を小耳に挟む機会などもあるかもしれません。しかし、Linux カーネルにおけるスピンロックの実装部分を読んだことのある方は、もしかして意外に多くないかもしれません。ということで、今回はそのあたり(ただし i386 アーキテクチャのみ)を追ってみたいと思います。スピンロックの概念についての説明は省きます。 いきなりソースコードに飛び込んでみましょう(これがミラクル流です)。C言語に馴染みのない方はごめんなさい。弊社MIRACLE LINUXでもいいのですが、ここでは家の http://www.kernel.org/pub

  • ユメのチカラ: カーネル読書会の作り方

    第89回カーネル読書会も盛況だった。参加者のみなさん、発表者のみなさん、ありがとう。 今回のカーネル読書会を例にとってカーネル読書会の開催方法について記してみる。例年8月開催の読書会は7月に開催されるOttawa Linux Symposium (OLSと称す)の出張報告のような内容でおこなっている。今回もOLSに参加した人に声をかけてお話しをしてもらう事となる。 http://www.linuxsymposium.org/2008/ 上記のプログラムを眺めて、プレゼンテーション、BOFなどで発表する日人(大抵は面識がある)にSPAMのようなメール(無茶言ってすいません)を書いて、8月22日(金)に時間をいただく事にする。開催日を金曜日としたのは、勤務地が遠隔地にある人にも参加しやすいようにという親心であったが、特に考慮する必要はなかったかもしれない。吉藤さん、海外さんなど常連の人にもお

  • ユメのチカラ: 先行評価(Eager Evaluation)勉強法とトラブルシューティング

    新人プログラマのよしおかです。どうぞ、よろしくお願いいたします(ぺこり)。という日々を送っている。日々のトラブルシューティングの話なんかをここに記したい。 そもそもAsianux Mobile Midinux 2.5Jというのは、Intel Moblin(http://www.moblin.org)準拠なのでいろいろお作法が違う。 debianのパッケージング方法なんかも一から勉強である。最近はインターネットのおかげで高速道路が整備されているので、必要なマニュアルは全てオンラインで入手できる。debianのドキュメントの充実度は目をみはるものがある。一見遠回りのようでいても、ドキュメントをひととおりざっと眺めてみることは、重要である。何か問題にぶちあたったときにググって断片的な回答を発見するのではなく、まづマニュアルにあたってじっくり仕組から理解をする。すぐに回答にたどりつかないように見え

  • ユメのチカラ: プログラマ一年生のパッチと大物ハッカーのコード

    「取締役退任。生涯一プログラマ宣言。」には大変な反響をいただいた。ここに記して御礼の気持ちとさせて頂く。トラックバック、ブックマークコメントなど可能な限り読んだ。過分のおほめ、励ましの言葉にあずかり、大変光栄に思う一方で厳しいお言葉も頂戴し皆様のご期待にそうよう一層精進していきたいと思った。 さて、プログラマ一年生である。最近では、MID (Mobile Internet Device)の開発にいそしんでいる。CPUもIntel Centrino Atomプロセッサだ。 ソフィアシステムズ Peartree用OS Asianux Mobile Midinux 2.5Jである。 http://www.sophia-systems.co.jp/ice/intel/Atom/PEARTREE/ インストーラを作っているのだが、先日ブートローダ(syslinux/extlinux)のバグに遭遇しそ

  • ユメのチカラ: 取締役退任。生涯一プログラマ宣言。

    6月30日臨時株主総会において、ミラクル・リナックス株式会社の新取締役として、児玉崇、伊東達雄を選任し、それに続く、取締役会議により、新しい代表取締役として児玉崇を選任した。佐藤武前代表取締役社長は、取締役会長へ、わたしは取締役を退任した。 ここにご報告する。 さて、ここからが題(?)である。取締役を退任したからといってミラクル・リナックスを辞めるわけではない。今後は経営者という責任ある立場を退き一技術者としてミラクル・リナックスに貢献していく。 2000年6月にミラクル・リナックスを創業以来8年にわたって取締役CTOとしてミラクル・リナックスとともに歩んできたが、取締役というよりも、技術屋としてミラクル・リナックスのV1.0の開発、OSDL (Open Source Development Lab -- The Linux FOundationの前身)への参画、そしてAsianuxプロ

  • ユメのチカラ: Emacs勉強会 - tokyo-emacs

    Emacs勉強会に参加した。なんやかんやで30人を越える参加登録である。 自分は随分昔からEmacsを利用しているのだが、全然使いこなしている感じがしない。最近、Emacsを勉強しなおそうと思っていたので、早速参加することにした。 http://wiki.livedoor.jp/harg/d/FrontPage Emacsの基を勉強しなおそう市民連合(笑)の代表として一言挨拶をした。今回は同市民連合の決起集会(嘘)なので、大いにアジったのであるが、みんなでEmacsの基を勉強しなおしたいと思った。 早水さんのEmacs Lisp講座は初心者に向けての優しい講座であった。 メモをはりつけておくが、これだけじゃあ、何が何だかわからないなあ。 Emacs Lispは怖くない 括弧は空気 EmacsのことはEmacsに聞け   ヘルプの使い方 Lispは単純 リストが全て   ドット対 関数名

  • ユメのチカラ: Googleを支える技術

    Googleという不思議なサービスを提供するそのコンピュータシステムの内側に公開された資料だけを利用して迫った良書である。 Internetの向う側のGoogleというシステムについて、われわれは日々利用しているにもかかわらず殆ど何も知らない。少なくともわたしは技術的な側面について殆ど何も知らない。神秘的な、都市伝説的なもの、例えば、20%ルールとか、そんなことぐらいしか寡聞にして知らない。 書はGoogleの分散ストレージ(GFS/BigTable/Chubby)、分散データ処理(MapReduce/Sawzall)、運用コスト、開発体制などについて公開された論文などを引きながら解説している。 コンピュータシステムというのは極論すれば、いかに速くするか、いかに安くするかという2軸で発展してきたようなものだから、Googleという巨大システムをどのようにエンジニアリングするかという観点か

  • ユメのチカラ: 勉強会のこと

    ここのブログの読者の皆様にはご存知のこととは思うが、ほそぼそとカーネル読書会という名の宴会、もとい、勉強会みたいなものをやっている。 最近特に思うのだが、東京界隈ではそれこそ毎日のようにあちらこちらで勉強会など開催されている。定期的な開催もあれば不定期な開催もある。カーネル読書会のようなゆるゆるな運営もあれば、きちんとした運営のもと何百人もあつめるカンファレンス形式のものもある。 まあ、感覚的には結構頻繁にいろいろやっているよねと思っていたのだが、下記のIT勉強会カレンダーを見てほしい。 https://www.google.com/calendar/embed?src=fvijvohm91uifvd9hratehf65k%40group.calendar.google.com 当に毎日毎日いろいろな勉強会をやっている。このカレンダーは、はなずきんさん(http://d.hatena.n

  • ユメのチカラ: 群衆の叡知(えいち)サミット2008 - (WOCS2008Spring)

    群衆の叡知サミット2008に参加した。http://techstyle.jp/wocs/2008spring/ パネリストはわたしも含めて下記の方々。 # 伊藤久美氏(IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社) # 伊藤直也氏(株式会社はてな) # 伊藤佳美氏(日ユニシス株式会社) # 生越昌己氏(WASP株式会社)ブログ # 楠正憲氏(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター) # 鈴木友峰氏(日立製作所) # 田代秀一氏(独立行政法人情報処理推進機構) # 谷川正剛氏(株式会社Prediction) # 徳力基彦氏(アジャイルメディア・ネットワーク) # 西田隆一氏(CNET Networks Japan) # 福岡秀幸氏(日電気株式会社) # 山口浩氏(駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部) # 吉岡弘隆(ミラクル・リナックス株式会社) # チェア:岡田良

  • ユメのチカラ: git入門

    社内勉強会でgit入門をやった。(参考資料をダウンロード )。 最近の開発でgitを使っているので、そのファーストインプレッションみたいなものである。マニュアルについては、日語訳もあるので参考にしてほしい。 分散コード管理システムということで従来の集中コード管理システムとその使い勝手が相当違うように感じる。 基的な使い方は、リモートにあるリポジトリをローカルにコピーして、そのコマンドをgit cloneというのだが、そのレポジトリに対してチェックアウト、チェックインを繰り返し最後にリモートのリポジトリにコミットするという感じである。 基的には、集中型とそう違わないのであるが、精神的には随分違うという感じがする。 まず、変更はローカルのリポジトリにずんずん行なうという点。ローカルのレポジトリにずんずん行なうので、その時点でリモートにアクセスできなくてもいい。ノートパソコンにレポジトリを

  • 【モバイルネット端末】MID端末(必要なアプリケーションはブラウザ)

    日インテルがモバイルインターネット端末(MID)向けの「インテルCentrino Atomプロセッサ・テクノロジ」と同テクノロジに掲載されるMID向けプロセッサ「インテルAtomプロセッサ」の発表をおこなった。 弊社のAsianux Mobile MidinuxはインテルCentrino Atomプロセッサ・テクノロジ向けのモバイルOSである。 今回、吉田共同社長のプレス発表の壇上で弊社のMidinux上で動くGoogle Mapをデモする機会を得た。 モバイルインターネット端末とは何か。携帯でもPCでもないどんな端末なのか? 端的に言えばワイヤレスブロードバンドに常時接続をすることを前提としたモバイル端末である。 携帯との違いは、データ通信を高速かつ定額で行なうことを前提とする。 PCとの違いはインターネットを街中に持ち運ぶサイズである。 i-modeによって携帯からインターネットを簡

  • ユメのチカラ: 技術セミナー「技術は会社のものではない。みんなのものだ」をYouTubeでも公開しました。

    ユメのチカラ インターネットの時代になって、地球規模の知恵の集積が 可能になった。ソフトウェア開発においてもオープンソースソフトウェアのバザール的開発が注目されている。いまおきているその現実を現場の視点から記していきたい。 吉岡 弘隆 - よしおか ひろたか 日OSS推進フォーラム ステアリングコミッティ委員 OSDL Board of Directorsを歴任 カーネル読書会主宰 2000年6月、ミラクル・リナックスの創業に参加。 95年~98年、米国OracleにてOracle RDBMSの開発をおこなっていた。 98年にNetscapeのソースコード公開(Mozilla)に衝撃をうけ、オープンソースの世界に飛びこみ、ついには会社も立ち上げてしまう。 2008年6月取締役CTOを退任し一プログラマとなった。

  • ユメのチカラ: 技術は会社のものではない。みんなのものだ。社内セミナーをニコニコ動画(RC2)で公開するまで。

    先日、野村総合研究所向けに「技術は会社のものではない。みんなのものだ」というタイトルで社内セミナーをした。 オープンソースにまつわるソフトウェア開発方法論みたいな話である。まあ、中身は日頃わたしのブログをご覧の皆様にはおなじみなお話である。 野村総合研究所(NRI)の社員30人程度の皆様への社内セミナー(注)である。今回一つお願いをした。「講演を後に公開していただく事を前提にお請けします」。 セミナーを職業にしている講師にとってはありえない条件である。しかし、わたしは講演を公開することの経済的な損失というのはないし、むしろ自分の日頃の主張と行動に一貫性を持たせるという意味あいの方が強い。 講演内容を公開しろなどという講師は前代未聞である。大きな企業になればなるほど社内調整というやっかいなものが待っている。一度誰かが先例をつければ次の人はその道をフォローできるが、最初の一歩が困難にみえる。越