仰天酒場では、注文した食べ物や飲み物を客が取りにいく仕組みになっている=東京都品川区東五反田仰天酒場では各テーブルに付いているタッチパネルで料理を注文し、決済もする仕組みになっている=東京都品川区東五反田 居酒屋の値下げ競争が激しくなっている。大手チェーンは、メニューを200〜300円台の均一価格にした店を増やしている。少人数での接客やメニューの絞り込みなど、コストを抑えることが安さの秘密だ。消費者にとっては「ちょっと一杯」の機会が増えそうだが、現場で働く人は作業量が増えるなどうれしい話ばかりではない。 生ビールや酎ハイといった飲み物や、牛もつ煮込みやイカの丸焼きなどの食べ物が税込み250円。大手のワタミが8月上旬、東京・五反田に出店した新店舗「仰天酒場」は、業界でも最安値水準。客1人あたりの支払額は1800円程度を見込む。 約105平方メートルに73席ある店内での接客は、店員1人で