JR西日本は大屋根を設置した大阪駅で、構内に雨が吹き込むため撤去を見合わせている各ホームの屋根について、一部を透明なものに改装する。景観と雨よけの両面に配慮したもので、佐々木隆之社長が20日、会見で明らかにした。 同駅はホーム上に古い屋根が残り、開放感のある眺望が妨げられている。雨が吹き込む場所を梅雨の時期に見極め、今年度内にも改装を完了させる方針。 佐々木社長はまた、踏切に侵入した車が遮断機の棒を壊して列車の遅れを招く被害を防止するため、約5400カ所の踏切のうち1800カ所に、折れにくい素材の遮断棒を導入する対策に乗り出すとした。昨年度で1856件にのぼった被害を3割程度まで減らし、ダイヤの乱れをなくしていきたいという。