連立与党の自民・公明両党が15年ぶりに過半数を割り込む結果となった2024年衆議院総選挙。 一夜明けた今日、メディアは結構な大騒ぎになっていたが、個人的にはそんなに違和感はない。 だって自民党は、今までが勝ち過ぎていただけだから。 特に前回の衆院選は、行き過ぎた野党「共闘」を嫌悪する空気が「自民党絶対安定多数」という想定外の結果を招く、という野党側のオウンゴールのような結果だったから、そこからの巻き返しは当然想定されたところだし、それに輪をかけた政治資金問題の逆風下でこれまでのように勝てるほど選挙は甘くない。 いつもなら、小選挙区で負けても”ゾンビ”議員を大量に生み出せたセーフティネット・比例代表制度も、激しい逆風下、かつ、大手から新興まで野党がこぞって票の掘り起こしに走った今回は十分に機能せず、むしろ小選挙区落選議員たちのコンマ1%をめぐる阿鼻叫喚の絵図を生み出すことになってしまった*1