・会議の科学―健全な決裁のための社会技術 会議を科学的にデータ解析して、「決定プロセスの健全性」を確保するには、どのように会議を行えばいいかを研究した本。ビジネス書にありがちな"すごい会議"の幻想を打ち砕く。まず実際の会議は多くの場合、生産的なものになっていないことが指摘される。 「ブレインストーミングに限らず、通常、集団で課題遂行を行うときには、一人で同じ課題に取り組むより優れた成果が得られると期待しがちである。しかしそうした期待に反して、今述べたブレインストーミングと同様に、集団で行ったとしても期待される成果に達しないばかりか、個々人の成果を集団人数分集めた方が優れていることを示した研究が多い。」 皆で話し合えばいい考えが出てくるという素朴な信念は多くの場合、ただの幻想にすぎないという。メンバーの相互作用による「プロセスの喪失」は主に次の4つに起因している。 1 評価懸念 否定されるこ
私はこれまで数えきれないほどの投資関連本を読んできました。 最近ではあまりこのジャンルの本を読まなくなりましたが、それはすでに十分な知識を多くのすぐれた書籍で吸収したと思っているからです。 そこで、個人的に、投資や資産運用を行う人にこれだけは読んでおいてほしいと思うオススメの本をいくつか紹介いたします。 ■ 新 賢明なる投資家(ベンジャミン・グレアム ジェイソン・ツバイク) [レビュー] ウォーレン・バフェットの師匠ベンジャミン・グレアムが著した古典的名著。 投資家が心がけるべきことやさまざまな基礎的な投資手法を紹介している。本書をバリュー投資の手法のみを紹介したものであると捉えてほしくない。著者の意図するところはもっと大きい。 ■ マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール(マックス・ギュンター) 本書は「スイスの銀行界や投機筋の仲間うちで暗黙のうちに了解され
東京ビッグサイト(江東区)Credit: JOSHUA LIEBERMAN/ KODANSHA INTERNATIONAL ロンドンやパリ、ローマなど世界の首都と比べ、東京には、歴史的建築のみならず、20世紀前半のアーリーモダンの建築がとても少ない。だがその穴を埋め合わせているのが、世界で最も独創的で印象的な現代建築家たちの作品だ。 新刊書、『東京現代建築ガイド』(21st Century Tokyo)は、1990年以後に建てられた、東京の建築の傑作を紹介する究極のガイドである。ジョシュア・リーバーマンの印象的なモノクロ写真はガラスとスチール、コンクリートの構造物の魅力を最大限に引き出し、現役建築家のジュリアン・ウォラルと、建築学教授のエレズ・ゴラニ・ソロモンがそれぞれの建物の来歴と意義を解説している。 CNNは、著者のウォラルとゴラニにインタビューを行い、東京独自の建築テーマと、低成長時
2010年04月26日20:15 カテゴリ書評/画評/品評Taxpayer 事業の立証責任 - 書評 - 「事業仕分け」の力 集英社新書編集部より献本御礼。 「事業仕分け」の力 枝野幸男 折しも今夜 徹底検証!事業仕分け第2弾〜第2夜〜 - ニコニコ生放送 に出演するので、実にありがたい参考書となった。 事業仕分けについて知りたい人は、必読。放送だけでは見えない実情が実によくわかる。 本書「「事業仕分け」の力」は、「仕分け人」「代表」でもある著者による「事業仕分け」のドキュメンタリー。「事業仕分け」そのものもまた事業である以上、ポジショントークに終止することを危惧しつつ読了したのであるが、その心配は杞憂であった。 目次 はじめに 第1章 「政治文化」の革命としての事業仕分け 第2章 事業仕分けとは何か 第3章 事業仕分け最前線 第4章 事業仕分けに対する批判に答える 第5章 有権者の意識改
@yoheiさんの力作、「Webを支える技術」を購入し読了したので、書評を書きたいと思います。 Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus) 作者: 山本陽平出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2010/04/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 143人 クリック: 4,320回この商品を含むブログ (173件) を見る 本書は、文字通り「WEBという世界を支えているものは、一体どういう技術・思想で構成されているのか?」ということに主眼を置かれて書かれています。実装技術の仕組みについての解説ではなく、Webをアーキテクチャとして捉えて、こういう設計になっているから今のWEBというものがある、その基礎的な仕様について網羅的に解説されています。ベーシックではなく、ファンダメンタル。各章で、要はこういうことを表現したいから
今日はファイナンスを勉強するためのいい本を各分野からピックアップしたいと思います。 ファイナンスは直訳すると金融ですけど、英語でFinanceというと資産運用や保険や金融工学などまで含むかなり広い意味で使われています。 狭い意味でいうと文字通り「金融」で、お金を融通する、つまりお金を貸すことです。 経済というのは、お金があまっている人や企業が、お金をより有効に使えるけどお金が手元にない企業や国などに貸し出すことにより、より効率的になり、より豊かになっていきます。 日本の政治や経済を考える上でファイナンスを勉強する意味は大いにあるのですが、個人レベルではむしろ買った株や不動産が上がるのかどうかとか、どんな保険に入ればいいのかといった問題になります。 こちらも立派なファイナンスです。 さて、今日はそんなファイナンスを勉強するためのとっておきの本を5冊紹介しましょう。 ところでファイナンスの本で
Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しい本が出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷
1 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/03/23(火) 23:39:36 ID:? 主に経済成長と国民幸福について議論するスレです 日本経済、世界経済と私たちの行方についてマターリ語っていこう! 3 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/03/23(火) 23:41:48 ID:? 【くまきち ◆aFw5W1R.AE 】 推薦図書の更新です。以下3冊を読めば基本的なところは殆ど足りると 思いますので是非読んでいただければ。 ■完全初心者がまず読むべき本 1、『脱貧困の経済学』飯田泰之・雨宮処凛 (光文社) 2、『経済成長って何で必要なんだろう?』 飯田泰之ほか (自由国民社) 3、『対話でわかる痛快明解 経済学史』 松尾匡 (日経BP社) 脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる (単行本) 貧困に効くのは「経済学っぽい考え方」なんです。 反貧困運動の象徴・
大学入学や、就職などで、春から一人暮らしを始める男性はたくさんいらっしゃいます。初めて自炊をする人も多いでしょう。「うへーかったりー・・・」と思うことなかれ。自炊は、節約に非常に貢献してくれるので、お洒落や遊びを楽しむためにも必要です。そこで、今回は、初めて包丁を握る男性にも分かりやすく、重宝するレシピ本を紹介します。 この本さえあれば大丈夫 私がオススメするのは、オレンジページの「手間なしササっと早ごはん」です。 手間なしササっと早ごはん (ORANGE PAGE BOOKS)posted with ヨメレバ オレンジページ 2009-02-17 Amazon楽天ブックス7netブックオフ この本には、15分以内で完成できる料理しか載っていません。内容も肉おかず、魚介おかず、ご飯&麺メニューと男性好みのラインナップになっています。数としても75品目と、充実しています。 参照性の高さ なに
日曜日の夕方ネットを見ていたら、あまりにツボにはまるフェア見つけました。 福岡・天神のジュンク堂書店の「売れると思ったのになぜ売れぬ」フェア。 「売れると思ったのに売れぬ本」フェア 作者は衝撃? 福岡・天神のジュンク堂書店で、店員が「売れると思ったのに、なぜ売れぬ」と思った本を100点集めた、意外に売れない本フェアが開かれている。 並ぶのは、「恋と股間」という刺激的な題で出版された中学生向けの生き方指南書や50年以上前のミリオンセラーの復刻本、10年おいて重版された町歩きエッセーなど。 書店の店員さんというのは、もともと本が好きな人が大半でしょう。そんな人たちが選ぶ世に知られていないけど一押しの本。これは知りたいと思いました。ニュースや2chを見ていても恋と股間という刺激的なタイトルはあるけれど、全部のリストは見つかりませんでした。そこで思い切ってジュンク堂書店のお問い合わせのメールアドレ
800ページで世界史を概観できる名著。 「シヴィライゼーション」という文明のシミュレーションゲームがある。暇つぶしのつもりで始めたのに、暇じゃない時間まで潰されてしまう危険なゲームだ。マクニール「世界史」もそう。それからどうなる?なんでそうなる?に次々と答えてくれる本書は中毒性が高く、読むシヴィライゼーションといってもいい。 ゲームのように面白がれないが、ゲームのように熱中して、マクニール「世界史」の最新完訳版を読む。世界で40年以上にわたって読み続けられており、blog/twitter/tumblr でスゴいスゴいと噂には聞いていたが、たしかに素晴らしい。何が良いかっていうと、「眠くならない歴史」であるところ。 話は少しさかのぼる。流行に乗っかって教科書開いたはいいが、あれだね、睡眠導入剤として最適だね、山川世界史。パブロフのなんちゃらのように、開いた途端、急速に眠くなる。「メソポタミア
「Linuxネットワークプログラミング」という本を書きました。 LinuxでCを利用してネットワークプログラミングを行うための解説書で、私にとって初の書籍執筆です。 昨年2月にソフトバンククリエイティブさんから書籍執筆のオファーを頂き、開始から約一年後の発売となります。 今回、C言語によるLinuxのネットワークプログラミング解説書籍を執筆する機会を頂けたのですが、書籍の大きな方向性として以下の点が挙げられます。 可能な限り、ソースコード全文を掲載する。断片的なソースコードだと手元で即座に試しにくい メインはIPv4を意識しながら書く ただし、getaddrinfo()を前提とし、IPv6が存在することを前提に書く IPv6移行がメインの書籍ではない。インターネットの世界がIPv4/IPv6デュアルスタックで運用されることになるという前提でネットワークプログラミング解説書を書いているだけ
学習院大学准教授の鈴木亘氏の「だまされないための年金・医療・介護入門」という本は、社会保障がもたらしている世代間不公平の実態を明らかにしてくれる。 鈴木氏の研究によれば、年金・医療・介護という社会保障全体の世代間の不公平は非常に大きい。厚生年金と健保組合に加入してきた1940年生まれの世代は、この3つの社会保障によって4850万円の得をしている。これは、彼らが生涯受け取る給付の総額から生涯に支払う保険料の総額を差し引いた金額が4850万円にも上るという意味だ。では、2005年に生まれた子供たちは生涯でどの程度社会保障制度で得をするだろうか。答えは3490万円の損である。つまり、この二つの世代の差は、8340万円にもなるのである。どの世代で、この関係が逆転しているかと言えば、1960年代前半生まれの世代である。つまり、私の世代だ。私よりも若い世代は、日本の社会保障制度で「損」をする。 社会保
2009年02月04日06:00 カテゴリ書評/画評/品評Taxpayer 唯一まともな社会保障本 - 書評 - だまされないための年金・医療・介護入門 大竹先生のお勧めで入手。 だまされないための年金・医療・介護入門 鈴木亘 大竹文雄のブログ: だまされないための年金・医療・介護入門学習院大学准教授の鈴木亘氏の「だまされないための年金・医療・介護入門」という本は、社会保障がもたらしている世代間不公平の実態を明らかにしてくれる。 久々に弾言する。今後は本書は読まずして、社会保障について語るべからず、と。 それだけにハードカバー、1995円という価格設定が惜しまれるが、それだけの価値はある。いいすぎかも知れないが、社会保障費を滞納してでも読んでおくべき一冊だ。 本書「だまされないための年金・医療・介護入門」は、現在の日本の社会保障制度がなぜ持続不可能なのかを明らかにした上で、それを持続可能に
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