「親亡き後」の〝生きていく権利〟 「ガラスの壁」 「怖い」と「すごい」 「障害児モデルの写真展」――。そこで、私は1枚の写真に魅せられることになります。男の子が壁にもたれて座り、遠くを見つめている写真です。手の「耳栓」で周囲から音を閉ざす一方、開放感のあるほほえみを浮かべているのが印象的でした。モデルは、大石りくと君(6)。「自閉症」「中度知的障害」と診断され、聴覚過敏でもあります。 障害児モデル 写真展は、首都圏内を巡回中です。私がお邪魔した8月中旬には、千葉県浦安市のショッピングモールで開かれていました。 会場には、25点の写真が飾られていました。 これらは、写真展に先立つ7月、障害児モデルの写真コンテストで撮影されたものです。写真展の主催者がコンテストも開きました。 参加したモデルは、知的障害や自閉症のある、4歳から10歳までの男女14人。全員が障害児モデルの事務所に所属しています。
![6歳の〝モデル〟りくと君が映し出す「見えない存在」障害児の現在地](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bb2d8da9579adca229cd43043a6faa74b08ec268/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs3-ap-northeast-1.amazonaws.com%2Fstorage.withnews.jp%2F2022%2F09%2F21%2Ff%2F99%2Ff997041b-l.jpg)