子育て先進国として知られるスウェーデン。充実した制度や社会全体の子育てに対する理解に恵まれながら育った子どもたちは、自国の取り組みについて何を感じ、さらには日本の現状をどのように思うのだろうか。 そんなことを考えている折、出会った女性がスウェーデン人のカールソン・キャロリーナさん(28)だ。今から2年前、結婚を機に来日し、現在はお茶の水女子大学・大学院でジェンダー社会科学を専攻。夫婦間のコミュニケーションや父親の育児参加、育児休業取得について研究している。育児に関わる父親がいる家庭を対象として、日本のみならずスウェーデンの夫婦からもヒアリングをし、両国の違いについても調査しているという。 お互いの国の文化に触れながら、さらに研究を通して日本とスウェーデンの家族観について考える日々。彼女が見つめる両国の子育てについて聞いてみた。 日本は「父親も母親も大変そう」 ――なぜ日本でジェンダー社会科