『週刊新潮』 2010年3月25日号 日本ルネッサンス 第404回 「子ども手当法案」と「高校授業料無償化法案」が与党3党と公明、共産などの賛成多数で法案成立の方向に進んでいる。だが、鳩山由紀夫首相の思い入れが強い同法案には、まだ一般に知られていない奇妙な点が沢山ある。 そのひとつは、在日外国人が母国に残してきた子どもにも手当が支給されることだ。私の手元に、厚生労働省が子ども手当についての疑問に答えたやり取りがある。自民党参院議員の山谷えり子氏から送られてきたもので、その中身の正しさは厚労省にも確認済みだというので読んでみた。 要旨を引用する。 Q 在日外国人に子ども手当は支給されるのか。 厚労省(以下A) 国内に住んで税金を納めていれば支給されます。永住資格のない短期滞在者、たとえば1年の滞在者でも、支給されます。特に審査要件はありません。 Q その外国人が子どもを母国に残している場合も