タグ

ブックマーク / satoshi.blogs.com (41)

  • NTTの株価総額が世界一だった時に、Microsoftに転職した理由

    「6年勤めたNTT退職しました」という記事が、注目を浴びているようですが、この筆者が NTT を辞めた理由が、私が32年前(1986年)に NTT を辞めた理由とあまり変わらないのに、少々驚きました。 私が NTT を辞めた件に関しては、これまで色々なところで話しては来たのですが、まとまって文章にしたことがなかったので、これを機会に書くことにしました。普段ならメルマガ(週刊 Life is beautiful)の読者限定で書くところですが、今回だけは、出来るだけ多くの人に読んで欲しいので、ブログ記事として公開します。 当時、NTTは電電公社から民営化したばかりで、1985年に入社した私は、NTTとしては第1期生でした。大学は、早稲田の理工学部電子通信学科で、修士課程まで行きました(当時は、情報学科はまだ独立しておらず、電子通信学科がソフトウェアとハードウェアの両方をカバーしていました)。

  • 32歳でビル・ゲイツに直接プレゼンした話~「こんなきつい仕事いつまでも続けられない」と思っている全ての人へ

    先に紹介した『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』(文響社)の「まえがき」を公開します。 ◇ ◇ ◇ 今日も残業だ 仕事が終わらない また先送りしてしまった やりたいことが全然できない もっと効率的な方法があるんじゃないか そんなことで、日々悩んでいるみなさんに朗報です。 このは、「好きなことに思いっきり向き合う」ための時間術のです。もし今、時間に縛られて、人生を楽しめていない、と感じている方はぜひ、このを最後まで読んでみてください。明日の朝起きたら、今までのあなたとはまったく違う新しい人生が始まります。 みなさんはじめまして。このの著者、中島聡と申します。私はプログラマーとして、米マイクロソフト社でWindows95の開発に携わりました。パソコンに詳しくない方のためにわかりやすくお伝えしますと、「ドラッグ&ドロップ」を世界に普及させ、「右クリック」「

  • 「締め切りは絶対に守るもの」と考えると世界が変わる

    2011年にインプレスジャパンから「エンジニアとしての生き方」というを出版して以来、書籍よりは「メルマガ(週刊 Life is Beautiful)」の執筆を優先して来た私ですが、この度、とある編集者に説得されて「時間術」のを出版することになりました。 『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』(文響社) 「時間術」とは言っても、巷に良くある「どうやって時間を効率よく使うか」という話ではなく、実際の仕事の現場において「常に締め切り通りに仕事を終える人」になるための、私なりの「仕事に対する取り組み方」を解説した仕事術のです。 「いつも締め切りに追われている」「締め切り間際にならないと気で仕事ができない」という悩みを抱える人たちには是非とも読んでいただきたいです。締め切りを守れるかどうかは、締め切り間際のラストスパートで決まるのではなく、もっと前の段階での、「

  • 電通とリクルートと無料アプリビジネスと

    成田空港の屋で時間つぶしをしている時になにげなくタイトルに引かれて買っただが、久しぶりに中身のある、得るところの多いだったのでここで紹介。 電通とリクルート 山直人 広告やマーケティングに関する実用書は巷にあふれているが、SEOだのソシアル・マーケティングだのの「小手先のテクニック」を述べたものばかり。その手のテクニックを学ぶことにもそれなりの価値があるが、「なぜそんなテクニックが効果的なのか」という質的な部分を知っているのと知らずにいるのとでは、応用力や適用力に大きな差が出る。 そんな広告の「なぜ」の部分を一歩も二歩も踏み込んで理解を深めたい人にはこのは最適だ。マスメディア広告の王者である電通と、インターネット以前から「情報誌」という形で「消費者が自ら読む広告」ビジネスを作り出したリクルートを題材に、マスメディアからインターネットへの広告ビジネスの移り変わりを描く誌は、ネッ

  • Life is beautiful: 日本語とオブジェクト指向

    先日、日経BPの出版局の方と話をする機会があったのだが、私がマイクロソフトでウィンドウズ95の開発に関わったことに触れた際、「ユーザーインターフェイスの設計において、日人であることで何か役に立ったことはありますか?」と聞かれた。日人であることがプラスになったとは思わないが、ふと思い出したことがある。当時、「日語はオブジェクト指向な言語だな」と思ったことである。 その当時(90年代初頭)、アップルの方が使い勝手に関しては一歩も二歩もマイクロソフトより進んでおり、そのためには、もともとゼロックスが提案しアップルが商品化した、「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」の考え方を、より推し進めるしかないという戦略で、ウィンドウズ95のユーザーインターフェイス(当時は Object-Oriented Shell と呼ばれていた)の開発をしていた。 「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」

    Life is beautiful: 日本語とオブジェクト指向
  • Life is beautiful: 「時間に余裕があるときにこそ全力疾走で仕事し,締め切りが近づいたら流す」という働き方

    かれこれ30年以上もこの業界でプログラムを毎日のように書いて来た私。当然、自分なりの働き方のノウハウみたいなものも会得して来たつもりだ。以前ここに「私のとっておきのプログラミングスタイル」というエントリーを書いたので、まだ読んでいないプログラマーの方にはぜひとも読んでいただきたい。 ちなみに、そんな中でも後輩とか部下に教えるのが一番難しいのが、「スタートダッシュでできるだけはやくめどをつける」という仕事スタイル。どのエンジニアも、ちゃんと説明すればこの働き方の効用は理解してもらえるのだが、実際の現場でちゃんと実行できる人は100人に1人もいない。 「人はみな怠惰だから、締め切りに迫られなければがんばれないんだ」と言ってしまえばそれまでだが、「まがりなりにもプロとして仕事をする限りは、ペース配分ぐらいはちゃんと考えて仕事をすべき」というのが私の主張。トップクラスのマラソンランナーでペース配分

  • HTML5 Widget入門:あなたにも作れるiPad用Widget

    今朝の「iPadHTML5 Widgetを走らせて遊ぼう」に対して、「もう少しWidgetについて知りたい」との声が聞こえてきたので、「Widget入門編」を書いてみようかと思う。 Widgetとは何か? 先のエントリーで書いたが、ひとことで言えば「パッケージ化されたウェブアプリケーションである」。通常のウェブアプリは、特定のURLにアクセスすることにより走らせるが、Widgetの場合は、.wgt のエクステンションを持つWidgetファイルをダウンロード+インストールした上で、それを起動する。 Widgetファイルの中身は、HTML+CSS+JS+メディア・ファイルで構成されており、それをZIP圧縮して、エクステンションを.wgtに変更しただけのものである。 なぜそんなことをするかと言えば、(1)オフラインで動かしたい、(2)通常のデスクトップアプリの感覚で起動したい、(3)パッケージ

    HTML5 Widget入門:あなたにも作れるiPad用Widget
  • iPad上でHTML5 Widgetを走らせて遊ぼう

    昨日の「HTML5: W3C Widget とその応用を考える会」は参加者も多く、私自身とても良い勉強になったが、そこでも予告した通り、iPad発売を記念してWidgetのサンプルをいくつか用意したので、ぜひともお試しいただきたい。 手順は以下の通り。 ステップ1. iPadにCloudReadersをインストールする(iTunes ストアへのリンク) ステップ2. 以下のWidgetをダウンロードする Download 3dClock.wgt (2.5K) ー CSS3を使った3D時計 Download TimeTrial25.wgt (7.8K) ー タイムトライアルゲーム Download JSCalc.wgt (3.4K) ー 電卓 Download QuadraBench.wgt (2.5K) ー Canvas のベンチマークプログラム ステップ3. iPadPC/Macに繋げ

  • iPad購入ガイド:購入するかしないか悩んでいる人のために

    米国でのiPadの発売までついに2日と迫ったが、iPadを購入するかしないか悩んでいる人のために、簡単なテストを作ってみた。まずは各質問を読み、YES/NOで答えていただきたい。 新しいデバイスを持ち歩いて注目されるのが好き Apple製品を少なくとも一つ持っていて、それにとても満足している ガラパゴス携帯より、スマートフォンが好き この業界(パソコン、ケータイ、ウェブサービス、ITゲーム、家電)で働いている 出かける時にノートパソコンを持ち歩くことが多い コピーした書類や論文を持ち歩くことが多い スキャンしたマンガをパソコンやスマートフォンで読んでいる(読みたい) テレビを見ながらインターネットをすることが多い iPadに5万円使っても、うのには困らない 私のブログを頻繁に読んでいる 6つ以上YESがあるならば買って損はないと思う。特に8つ以上YESの人は絶対に買うべきだろう(ただし

  • iPadアプリ作成日誌: Apple に Submit しました

    先日予告した「クラウド棚付きeBook Reader」(正式名称はCloud Readers)、予定通りに開発も終わり、 Apple に Submit することができたのでここに報告させていただく(現在、Appleによる審査中)。前のエントリーでも書いたが、これは私自身がiPhoneで主にマンガを読むために自分用に作ったマンガリーダー(非売品)をiPad用に改造したもの。1年近くもの間、細かなところで微調整を繰り返して作り込んで来たものなので、満足していただけると思う。 一つだけ不安なのが、リリース前に実機でのテストができなかったこと。来ならば、iPad上で私自身がしばらく使い込んで微調整を繰り返してからリリースするべきなのだが、「iPadアプリストアのグランド・オープニングに自分の作品を並べたい」という欲求には勝てず、エミュレータでのテストに頼らなければならなかったのが残念。 もう一

    iPadアプリ作成日誌: Apple に Submit しました
  • 共著「Google Chrome OS」出版のお知らせ

    先日のセミナーでも少し触れた、「Googleのコモディティ戦略」。インプレスからこのたび出版される「Google Chrome OSー最新技術と戦略を完全ガイド」の「戦略」の部分に共著者の一人として寄稿したのでここで紹介させていただく。 Chrome OSにせよAndroidにせよ、OSをGoogleが無料で提供するには深い意味があるのだから、それをちゃんと理解した上で、自社のデバイスに採用するかしないかを「経営判断」として決めるべき。「他のメーカーも載せはじめたから」とか「自分だけ乗り遅れたくないから」ぐらいな安易な気持ちで始めると、「実際やってみたら得をしたのはGoogleだけ」という結末になりかねないので慎重にすすめるべき。 2年ほどiPhone向けのアプリを作って来た結果、最近強く思うのは、テレビなどの据え置きがたの家電にアプリをダウンロードして走らせる、という発想自体が根的に間

  • 今、日本に必要なのは企業の新陳代謝と優秀な人材の有効な活用

    先日の「とある家電メーカーでの会話:クラウドテレビ編」と「もし日のメーカーがiPhoneを発売していたら」、ユーザー不在・カタログスペック重視のもの作りの問題点を浮き彫りにしてみたつもりだ。「こんな場面につい最近も出くわした」という意見から、「こんなにはひどくない」というフィードバックまでいただけたが、多かれ少なかれ、これに近い状況が現場で起こっており、それが日のメーカーの国際競争力を奪う原因の一つになっていると私は見ている。 日の家電・半導体メーカーが米国のメーカーと激しい貿易摩擦を起こしていた80年代、日の企業の強さはまさにこの「スペック重視のもの作り」にあったことは事実である。日人の勤勉な気質と日流の経営スタイルがちょうど良い案配に働き、より集積度の高い半導体、より画質のきれいなテレビ、よりハイスペックな家電を欧米よりもはるかに低コストで効率良く作ることにより、日が一気

  • もし日本のメーカーが iPhone を発売していたら..

    iPhoneは会社から支給されて使っていますが、非常に使い勝手がいいです。 ただ、これでは、いまほど欲しくならないことはたしかですね。 他の機種と同じ土俵の上に上がってしまっているので、「なんかいろいろ機能がごてごて付いてる中の携帯の一つ」というところでしょう。 つまり、「売れるモノも売れなくなる」、「売り方次第」ということを今更ながら思い知らされました。

    もし日本のメーカーが iPhone を発売していたら..
    yoshioka89
    yoshioka89 2010/03/07
    逆に、魅せ方次第で評価される商品もありそう。でも、単発で終わらせない為には構造からか。
  • Life is beautiful: とある家電メーカーでの会話:クラウドテレビ編

    ある日の家電メーカーでの会話。まずは副社長室での会話から。 技術部長:副社長、来年度の予算の件はどうなりましたか 副社長:大丈夫だと言っただろう。台湾中国からの追い上げは相変わらず激しいが、テレビは家電ビジネスの要だ、経営陣としてもここだけは手を抜けない。来年も君たちにがんばってもらわなければならない。 技術部長:もちろんです。そのあたりは現場のエンジニアたちも強く感じてると思います。ちなみに、メールに書いてあった「戦略の変更」って何ですか? 副社長:そのことなんだが、経営会議でも持ち上がったんだが、台湾勢と戦うには、我が社にしかできない「差別化要因」が必要だ。価格競争では彼らにかなわない、消費者にとって目に見える価値を提供して、台湾製品よりも3割・4割増の値段でも喜んで買ってもらえるテレビを作らなければならない。私は、キーワードは「クラウド」だと思っている。 技術部長:え?「ク、クラ

    Life is beautiful: とある家電メーカーでの会話:クラウドテレビ編
    yoshioka89
    yoshioka89 2010/03/07
    冗談だと思ってたら今朝の新聞でも。。。
  • 今や「聴く、観る、遊ぶ、読む、撮る」のすべてに関わるApple

    iPadに関しては、あまりにも私が予想した通りだったのであまり書くこともないが、「聴く、観る、遊ぶ、読む、撮る」という普通の人たちの生活のネットやモバイル・コンピューターが関わってくるなかで、これだけ確実に完成度の高い製品を出してくるAppleには、当に関心してしまう。 ジョブズ自身もプレゼンで述べていたが、「MacBookiPhoneの間にプロダクト・カテゴリーはあるか?」という疑問は、Apple内部で長いこと検討されて来たことは明確である。「とりあえず出して市場の反応を見る」戦略とは大きく違い、「なぜこんな商品が必要か?」「なぜAppleがこの商品を出さなければならないのか」と考えに考えた結果、インパクトの強いものだけを出してくるのがAppleである。 最近の唯一の失敗と言えば、Apple TVだが、これもカテゴリーとしては決して間違ったものではなく、タイミングとディール不足が原因

    yoshioka89
    yoshioka89 2010/01/30
    顧客との対話ではなく、顧客のリーダーみたいな雰囲気。
  • さんま焼けたか、焼けたかさんま

    yoshioka89
    yoshioka89 2010/01/01
    サンマ
  • ビル・ゲイツの引退スピーチビデオ

    去年宣言した通り、今年が最後のCESにおける基調講演になるビル・ゲイツ。その基調講演の冒頭に、流したのがこのビデオ。なんともビル・ゲイツらしいビデオでもあるが登場人物がすごい。こうやっていつかはビル・ゲイツが過去の人になることは誰もが予想していたとしても、なんとなく不思議な気持ち。しかし、CE(Consumer Electronics)業界で一番輝くAppleが不在のCESというのは、何なんだろう(追記:Appleが会社名から"computer"をはずし、Consumer Electronicsへ注力することを宣言したのはわずか1年前のことである)。業界内部の人間としては、この手のイベントはミーティングの場としては最高だが、マーケティング面での価値はかなり低くなっているというのが実感である。

  • GoogleはなぜAndroidやChrome OSを無料で配布するのか?

    先週「Androidと家電」というタイトルで講演をさせていただいた私だが、そのプレゼンのキーポイントは、「なぜGoogleAndroidを無料で配布するのか?」。それを私なりに説明するための資料として作ったスライドが以下の二枚。 まずこれは、MicrosoftとIntelがパソコン・ビジネスを育てるためにした「コモディティ戦略」を図式化したもの。IntelとMicrosoftで協力してCPUとOSを部品化・規格化することにより、誰でもパソコンを作れる様にしたのがそれ。これにより、パソコン・ビジネスへの参入障壁が減り、パソコン・メーカーが乱立。差別化がしにくい部分(つまりIntelとMicrosoftがほぼ独占的に提供するCPUとOS以外の部分)で激しいコスト競争が起こり、パソコンのコモディティ化が一気に進んだのは皆さんの記憶にも新しいはず。 特筆すべきなのは、MicrosoftもInte

    GoogleはなぜAndroidやChrome OSを無料で配布するのか?
  • 12月3日にAndroidに関して講演します

    久しぶりに日で講演をすることになったので、ここで告知させていただく。詳しくは日経エレクトロニクスのアナウンスメントを見ていただくのが良いと思うが、今回は「Android家電の衝撃」というテーマのいくつかの講演+パネルディスカション。 技術的に突っ込んだ話というよりは、ビジネス上の意味だとか、Googleの戦略という話になるとは思うが、UIEvolutionの創設者としてモバイル・組み込み業界でいろいろとビジネスをして来た経験や、iPhoneディベロッパーとしてiPhoneアプリを開発・販売して来た経験を通したいろいろな話ができると思う。 それにしても、最近は色々と試したいもの・勉強したいものが多くて困る。ここ一年ばかりどっぷりと浸かって来たのがiPhone SDK、それに最近はHTML5、CSS3、Google App Engine、Pythonが加わり忙しくてしかたがない。 まあ、この

  • Python Hack : 噛めば噛むほどおいしくなるクロージャの話

    最近 JavaScript を書く機会が増えているが、それに従って自分のコーディングスタイルが少しづつだが変化してきているのが分かる。もともと「コードの読みやすさ」や「実行効率」にとことんこだわるタイプだが、(JavaC++になくて)JavaScriptRubyにあるクロージャや無名関数が私のコーディングスタイルにとてもマッチしているからだと思う。 簡単な例を紹介しよう。Pythonで書かれた config.py というモジュール。config.yamlという設定ファイルを読み込んで Dictionary として返す config.get() という関数。普通に実装すると、以下のような感じになる。 import yaml _config = None def get(): global _config if not _config: data = open('config.yaml')