Google対OracleのJava API訴訟。歴史的経緯とIT業界への影響を考える(その2)。JJUGナイトセミナー 2016年5月、GoogleとOracleがJava APIを巡って争っていた裁判に最初の陪審員による評決がくだりました。結果は、GoogleがJava APIをAndroidに流用したことはフェアユースにあたる、というものです。 この評決にはどのような背景があり、IT業界にどんな影響を与えるものなのか。このことをテーマに2016年7月に行われた日本Javaユーザーグループ主催の「JJUGセミナー」の内容を紹介しましょう。 記事は全部で4本(その1、その2、その3、その4)。いまお読みの記事は「その2」です。 ライセンスで揉めるJava実装のオープンソース化 そこで2005年に、後にいろんな波紋を引き起こすProject HarmonyがApache Software