東京都荒川区は19日、野良猫やカラス、ハトなど飼い主のいない動物に餌を与えたり、自宅にごみをため込むことを罰金付きで禁止する条例を制定すると発表した。 区によると、動物への餌やりを罰則付きで禁じる条例は全国で初めてという。条例は、被害が住民の間で共通の認識となることを前提とするという。 区内の男性が約5年前からほぼ連日、自宅周辺で生肉をまいてハトや野良猫に与えていたが、今年夏ごろにはカラスも集まり始めた。苦情が相次いだため、条例での規制を検討していた。 条例案によると、区は区民の苦情を受けて立ち入り調査を実施。違反を確認すれば勧告し、従わなければ、弁護士らでつくる審査会の意見を踏まえて氏名を公表する。最終的に従わなければ行政代執行を行う。 立ち入り調査を拒んだり、妨げたりすれば罰金10万円、勧告に従わなければ罰金5万円を科す。