アーヴィン・D・ヤーロムIrvin D. Yalomの小説『ニーチェが泣くとき』When Nietzsche Weptが同じタイトルで映画化されたことは知っていたが、小説のほうは、すでに10年前に翻訳されていたことを、うかつにも知らなかった*1。恥ずかしい限りである。だとすれば、どうも日本では公開されないかもしれないので、残念というほかはない。『ジェイン・オースティンの読書会』と同様に、すでにDVDで見た*2。そして映画そのものがどうのこうのという以前に、いろいろ考えさせられた。いろいろな想念がわいてきた。“I am pregnant”とは映画のなかのニーチェの台詞でもあるが、それは映画そのもののテーマの一つであるとともに(実際、それはアンナ・Oの想像妊娠につながる)、私の精神状態そのものであった(このような用法は、女性の生産性の男性による横領と批判されかねないが、私はノーマルな男性を憎ん