現在の日本では、子供同士がキャラクターグッズを交換したり、大人がキャラ入り携帯ストラップを持ったりと、幅広い年代層に対して、キャラクターグッズが受け入れられています。この、幅広い年代を含んだ巨大なマーケットに対する攻略の取り組みは、これまで数多くなされてきました。 しかし、殆どの試みは失敗し、ごく僅かの試みのみが社会に残り、そしてさらにそのごく少数が長期的な栄光を享受しています。このような淘汰プロセスによって生ずるダイナミズムこそがキャラクタービジネス(キャラビズ)の世界の本質といっても過言ではありません。 なぜ特定のキャラが成功するのかを説明するような「成功の方程式」、あるいはキャラの総合的効用を説明する「キャラ理論」はまだありません。そもそもなぜキャラを身につけようとするのか、キャラに関する知識が社会をどう伝播するのか、などといったキャラをとりまく現象の基礎的メカニズムに関する