翻訳の問題ではないと思います。NULLと大文字で書くと普通は下に示す一つのことしか指しませんが、nullや「ヌル」ならば三つの混同しやすい実体(←概念ではありません)が関わってきます。具体的には、次の三つです。 1) char c = ‘\0’; 2) char *s = NULL; 3) char *t = “”; 1)と2)はどちらも0という特別な値です。1)の場合は文字としての0です。文字型ですから普通は1バイトの0です。2)はポインタ値(アドレス)としての0です。最近のコンピュータではたいてい32ビットまたは64ビットの0です。たいていのコンピュータには0番地が実在しますが、C言語では「何も指さない」という意味で特別扱いしています。 3)はまったく異なります。長さ0の文字列を表し、tの値はそのアドレスになります。長さ0文字列の先頭には1)が入っています。