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18世紀後期ロココ美術最大の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナール初期の代表的な風俗画作品のひとつ『負けた罰に(盗まれた接吻)』。おそらくは画家がローマ賞受賞後の1756年から5年間留学していたイタリア滞在中に、大法官ブルトゥイユの注文により制作されたと考えられている本作は、二人の若い女性とひとりの男性がカード遊び(トランプ)をし、その負けた罰として勝者が敗者に接吻をおこなっている場面を描いた作品である。カード遊びの敗者である接吻をされる女性は、勝者の若い男からの接吻を拒否する(嫌がる)姿勢をとりながらも、視線は若い男の方を向いており、この男性に少なからず関心は持っていることが伺える。またその対面の女性は逃げ出せないよう敗者の女性の両手を押さえている。本作のスポット的な楕円形の光源による明暗対比の大きい劇的な場面描写は、この刺激的な瞬間をより効果的に見せている。また本作の鮮やかな色彩表現にはスペ
ジャン・オノレ・フラゴナール Jean Honoré Fragonard 1732-1806 | フランス | ロココ美術 18世紀のロココ美術盛期から末期を代表するフランスの画家。高い技量磐石な基礎を感じさせる的確な描写技法や構図・構成を駆使し、歴史画、神話画、宗教画、肖像画、風俗画、風景画、寓意画など様々なジャンルの作品を手がける。特に不道徳性の中に甘美性や官能性を感じさせる独自の風俗的主題や寓意的主題を扱った作品は画家の天武の才能が示されている。またフラゴナールは速筆としても知られ、(バロック期の画家フランス・ハルスにも通ずる)その一瞬を捉える卓越した技術で描かれる肖像画、風景画、風俗画などの作品は、当時の日常生活と感受性を余すことなく伝えている。1732年、南フランスのカンヌ近郊グラース(グラッス)で皮手袋製造業を営む一家の息子として生を受ける。1738年、家族と共にパリに出てその
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