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historyとメッテルニヒ氏の仕事に関するyukattiのブックマーク (5)

  • 佐藤亜紀『メッテルニヒ氏の仕事』第二部 - 猟奇カニ人間地下道に出現

    今回は前回からの続きとなる第四章の「タレイランの学校」がタレイランの失脚で終わるのを皮切りに、1809年のアスペルン及びワグラムの戦いから1813年のドレスデン、ライプツィヒの戦いの直前まで、つまりナポレオンの帝国が絶頂期から凋落の一途を辿る過程がメッテルニヒ氏の仕事となる。 第一部から、君主に付き物のある種の病が語られる。君主病、とそれは呼ばれる。 プロイセンのフリードリヒ・ヴィルヘルム三世は臆病極まりないし、ロシアのアレクサンドル一世は恐怖心の持ち主で、オーストリアのフランツ一世には劣等感、それも「自分の無能に打ち拉がれた」とまでいわれる。 これらは各国の歴史や権力のあり方、正統性に由来する。君主はそれに自覚的であるだけに、その性格や行動を強く規定してしまうのである。例えば、フリードリヒ・ヴィルヘルム三世は、プロイセンが伝統的に拡大政策を国是とし、文官も軍人も君主の意向そっちのけでいか

    佐藤亜紀『メッテルニヒ氏の仕事』第二部 - 猟奇カニ人間地下道に出現
  • 佐藤亜紀『メッテルニヒ氏の仕事』第一部 - 猟奇カニ人間地下道に出現

    ――メッテルニヒは始終嘘を吐くが、滅多に人を騙さない。私は滅多に嘘は吐かないが、人は騙す。 佐藤亜紀『陽気な黙示録』ちくま文庫版P305 繊細極まりない語り口の亡命貴族が語り手の『荒地』を雑誌掲載時に読み終わった時、ああ、こういう理性的で常に正気な人物は政治の世界には向かないし、きっとこの後も政治とは無縁であるか、或は否応なしに政治に巻き込まれて断頭台に送られる羽目になるのだろうな、と陰な気持ちになったものだった。のちにこの作品が『激しく、速やかな死』に収録され、巻末の解題でその繊細極まりない語り口の亡命貴族がタレイランだと知り(ごめんなさい鈍いんです)、作者の途轍もない技巧に声を出して唸った。成る程、この繊細な亡命貴族は紛れもなく後年のあの怪物的な政治家タレイランに違いない。 冒頭の言葉はそのタレイランのものなのだが、『荒地』という作品は、「滅多に嘘は吐かないが、人は騙す」タレイランの

    佐藤亜紀『メッテルニヒ氏の仕事』第一部 - 猟奇カニ人間地下道に出現
    yukatti
    yukatti 2012/01/21
    面白さを丁寧に伝えてくださってるなー
  • http://ww1.m78.com/

  • オーストリア=ハンガリー二重帝国

    これらの都市の人々はドイツ語を話すが多くはドイツ民族出身ではない。周辺の農村から都市へ職を求め移住、数世代後、ドイツ語を母国語とするようになったに過ぎない。また二重帝国ではボヘミアと上オーストリアを除き工業はあまり発達しなかった。つまり圧倒的に農業国だった。そして都市は農村からすると国際的にみえたに違いない。ハプスブルグ家を脅かしたのは農民国家主義である。 しかし、行政機構の肥大化のせいだろうか、ウィーンとブダペストの2都市には帝国全土から人口が流入した。これらの人々も同じくドイツ語化することになる。現在でもオーストリア(国)の田舎ではドイツ姓が多く、反面ウィーンでは少ないのはこのためである。 また上欄にあげた都市は同時に軍団根拠地である。これらの都市はブタペストを除いて、1850年代に人口20万人を越えることはなかった。しかし、1個軍団とは少なくとも動員時5万人の軍隊である。これを以

    yukatti
    yukatti 2011/10/08
    ハプスブルク家とドイツ語
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    Twilog
    yukatti
    yukatti 2011/10/07
    佐藤亜紀『メッテルニヒ氏の仕事』関連
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