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2019年4月24日のブックマーク (4件)

  • 母親の言う子供の長所「優しい」の意味のなさ

    母親になって痛感している事がある。 母親が我が子の長所として「優しい」と言うのは、当に意味がない。 私の子供は今6か月だ、当に優しくて可愛くていい子だと思う。 冷静に考えたら6か月の赤子が何か優しい事が出来るわけがない、手加減なく引っかき殴り蹴り暴力の限りを振るってくる「痛い!」と言えば面白がって笑う、しかしそう解っているのに、私は心の底から「優しい子」だと信じ切っている。 今日は2回しか夜泣きをしなかったからよく眠れたよー当に親孝行で優しいいい子だなぁとか、心底思いこんでしまう。 多分母親には何か子供が優しい子だと思いこまされるような脳内麻薬が出ているのだ。 頭は「赤子だぜ優しいもへったくれもないぜ冷静になろうぜ」と突っ込みを入れるが、心が「優しい子」と主張し、子供の存在の優しさに幸せになるのが母親だ。 子供はそこに存在して酷い事をしないだけで、母親から心の底からの「優しい」って称

    母親の言う子供の長所「優しい」の意味のなさ
    yuriyuri14
    yuriyuri14 2019/04/24
    うちの高校生の娘は別に優しい子ってタイプじゃない。でも私が落ち込んでいる時なんかには優しいの。そんで「○○は優しいね」というと、「えっ、そーかなー当たり前でしょ」と答えてくれる。
  • 邪悪 - 傘をひらいて、空を

    子の保護者と思われる女性が子の髪をつかみ強く揺さぶった。あんたは、あんたは、と女性は叫んだ。比較的すいた、平日昼間の電車のなかでのことだった。車内には私をふくめ、仕事中の移動と思われる格好をした大人、学生らしき若者、老夫婦などがいた。全員が一斉に、女性と子を見た。女性は子の前に立っていた。子の隣の席に座っていた私には、髪の抜ける音が聞こえた。その音に被せるように女性は叫んだ。親に向かって、親に向かって、親に向かって。 子への暴力が見受けられ、保護者の精神の不安定さが推察され、しかも駅員を呼ぶ時間はない。したがって赤の他人である私が介入することはやむを得ない。そう判断して母子の間に割って入ろうと立ち上がると、私の足に、足が当たった。子の髪をつかんでいる女性の足ではない。子の足だ。私は子を見た。女の子だ。十歳か、十一歳くらい。きれいな身なりをしてスマートフォンを持っている。冷静な顔でうっすらと

    邪悪 - 傘をひらいて、空を
    yuriyuri14
    yuriyuri14 2019/04/24
    絶対見たことないはずなのに、この光景を見たことがあるような気持ちになってしまう。
  • 砂糖菓子のお城の王さま - 傘をひらいて、空を

    愛に飢えているのですよと彼は言った。嘘だねと私はこたえた。あなたが飢えているのは愛じゃないよ、どう考えても。それから私たちはなんだか可笑しくて笑った。日常語でないと言われる語彙を、私はわりに平気で口に出すけれども、誰にでもというのではなくって、慣れが必要で、彼はあまりそういう語を口にしたことのない相手なのだった。 十年を過ごした恋人と泥沼の挙げ句に別れてから彼はずいぶんと野方図で、デートの相手を幾人もつくり、色も恋もない話し相手にすら性別が女であることを好むところがあった。以前は年に二度かそこいらしか会わない薄い友人だったのに、そんなわけで私にもなにかとお呼びがかかる。職場の近くで軽く飲みながら女たちに関する話を聞いてやるのが私はそんなに嫌いではなかった。なぜなら彼はみじめで可哀想で、いかにも不安定に見えたからだ。私は可哀想なものにえさを投げるような行為が好きだ。そういう自分を卑しいと思う

    砂糖菓子のお城の王さま - 傘をひらいて、空を
    yuriyuri14
    yuriyuri14 2019/04/24
    この方の文章は、ちょっとワクワクする。そして私にとってこの“ちょっと”というのが、なんとも良いあんばいなんだよなー。
  • 今じゃなければ、さよならだ - 傘をひらいて、空を

    子どもが泣いている。大人たちは笑っている。子どもは三歳半である。身も世もない、それはそれは悲しそうな泣きぶりである。 女友だちが寄り集まって小さい子たちを連れてピクニックに出かけた帰り、電車に乗って順次解散しているところである。いちばん小さな三歳半の子は、そのほかの誰と別れるときにもバイバイと言って平気で手を振っていたのに、ひとりだけとても好きな女の子がいて、ぜったいにバイバイしたくないと泣いているのだった。 いくら泣いても大人たちは笑っててきとうにごまかして彼の手を引いて歩く。バイバイと言わなければ別れは来ないと彼は思っていたのかもしれないけれど、もちろんそんなことはない。いなくなる。さっと手を振って泣いている彼を放ってあっというまにいなくなる。 彼はまだ泣いている。彼は彼女とどうしても別れたくなかったのだ。子どもに未来の感覚は薄い。今でなければないのと同じである。だからどれほど「またね

    今じゃなければ、さよならだ - 傘をひらいて、空を
    yuriyuri14
    yuriyuri14 2019/04/24
    “世界との取引”!グッとくる言葉だ。