「従業員12万人の力を使い切れているだろうか」 【時田隆仁・富士通社長(以下、時田)】2019年6月に富士通の社長に就任することになったとき、最初に何を考えたかというと、「富士通とは一体、どういう会社なのか」ということでした。 改めて考えるに、世界180カ国・地域で事業を展開しているのでグローバル企業であることは間違いない。富士通グループ全体では世界に約12万人の従業員がいるのですが、社長になる以前にその12万人もいると認識していたかというと、必ずしもそうとはいえなかったのです。 自分自身は金融のお客様を担当する金融システム本部に長く所属していたシステムエンジニア(SE)として、部門内の数千人や、関連するグループ会社の従業員を入れても数万人という規模のイメージしかありませんでした。視野の狭さを実感せざるを得なかった、というのが実情でした。 富士通がお客様にソリューションサービスを提供すると
![社員12万人全員がひとつのSNSに入っている…富士通が「日本最大規模の社内SNS」を導入した本当の狙い 「変われないかもしれない」と思っていた富士通の大変化](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5c4a1c66523e104bb783f38eb59dbdfafca0774d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F7%2F1200wm%2Fimg_d72c869d30d583efc5e5d737c5d5e2b61524670.jpg)