ワールドカップの戦いを、標高8000メートル以上の高地「デスゾーン」に見立てて臨んだ日本。酸素濃度が低い状態では、1つの小さなミスが命取りになる。ラグビーを極限での登山に置き換え、強豪との戦いをイメージしてきた。 キャプテンの姫野和樹選手は、決勝トーナメントをかけた大一番のアルゼンチン戦を「死闘」と表現し、“笑わない男”稲垣啓太選手は「相手を殺すか、自分が死ぬかの2択だ」と覚悟を口にした。 しかし、強豪の壁は高かった。タックルミスから簡単なトライをアルゼンチンに許し、ラインアウトからの展開やハイボール処理、密集でのボール争奪戦も劣勢となった。 ラグビーの原点であるフィジカルでの勝負に敗れ、勝負どころで点を与えない試合運びでも相手が一枚うわてだった。 ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは「選手たちはこの4年間で最高のプレーをしたと思う」と話したように、日本は力を出し切って敗れた。試合後の姫野選
俳優・アーティスト のんさん。 20歳のときに主演した連続テレビ小説『あまちゃん』から10年。 今年7月13日、30歳の誕生日を迎えました。 2016年に事務所から独立し、名前を「のん」と変えてからは、演技だけにとどまらず、ジャンルを超えて活躍の場を広げてきました。 のんさんの「これまで」と「これから」に迫りました。 (大阪放送局 かんさい熱視線 取材班) 今回30歳の節目に、のんさんの活動の日々を追いかけ、インタビューを行いました。 取材を続ける中で、私たちが漠然と抱いていたのんさんの「イメージ」は少しずつ更新されていきました。 のんさんから受けた印象は、どんなときも、力強く、前を向いている人だということです。 特に印象深いのが「どんな10年でした?」とインタビューで尋ねたときの言葉でした。 のんさん 「本当に大変だったこととかも、いっぱいある……けど、今は気持ちがすごく充実しています。
大きなものでは高さ100メートル! ひときわ目を引く巨大な観音像が、バブル期の前後、国内各地に建てられました。今、それらの観音像の一部が「問題化」しているといいます。 管理が行き届かなくなり、周辺が廃虚のように荒れ果ててしまった観音像。「危険を及ぼす」として多額の公金を使って解体されたケースもあります。 背景に何があるのか、現地を取材しました。(金沢放送局記者 松葉翼) 山中温泉や山代温泉など、北陸有数の温泉地で知られる石川県加賀市。 JR北陸本線の加賀温泉駅近くの丘の上に、高さ73メートルの観音像が立っています。 「加賀大観音」と名付けられた鉄筋コンクリート造りの巨大な像は、1987年に地元出身の実業家が建造しました。 建てられた当時は「金色」に輝いていたといいますが、今は色がくすんで見えます。 胸に抱いている赤ん坊だけでも、奈良・東大寺の大仏に匹敵する大きさがあるといいます。 「加賀大
ビジネスの世界で「プレゼンの神様」とも呼ばれる澤円さん。実は文系の学生からエンジニアに就職し、最初は専門用語が分からない「ポンコツ社員」だったと振り返ります。そこから徹底的に苦手と向き合うことで、「ポンコツ」を強みに変えたといいます。
「仕事は毎日同じことの繰り返し、ロボット、AIに仕事をとられてしまわないかと不安でした」 取材で聞いた事務職で働いていた女性のことばに、正直、はっとしました。 DXやAI=人工知能の技術進展、脱炭素が広がる中で、仕事に求められる人材やスキルも大きく変化しています。 民間のシンクタンクが行った2030年に労働市場で460万人の人材が余るという試算。 取材を進めると働く人の意識が変化し、働きながら新たなスキルを身につけるリスキリングを始める人が増えていることがわかりました。 (経済部記者 櫻井亮) 機械メーカーで正社員として働く30代の女性がリスキリングを始めたのは4年前。 女性の仕事は事務職。 経験も重ねて職場にも慣れやりがいもあり、一定のスキルも身についたと思っていました。 ただ、仕事を続ける中でルーティーンに沿った業務の繰り返しだとも感じていたといいます。 もしかしたら将来、AIの技術が
「音に関するものはすべて予測だらけの世界で生きている私にとって、正しい音を知るってとても大事なことなんです」 9月上旬、ある漫画がSNSで話題になりました。 タイトルは「“正解の音たち”」 作者のうさささんは重度の難聴があり、ふだんは補聴器を通じて聞くわずかな音を頼りに生活しています。 人と話すときは相手の口の形を読んで内容を予測できますが、環境音や案内アナウンスなどはほとんど聞き取れず、漫画などで得た音の知識と実際に聞こえるかすかな音を常に照らし合わせているといいます。 そんなときに出会ったのがエキマトペでした。 駅のアナウンスや電車の音などの環境音をAIが分析して、文字や手話、オノマトペとしてホームに設置された画面に映し出すこの装置。 今年6月から12月までJR上野駅に実証実験として設置されています。 電車の音に合わせて「ビュウウウウウウン」と表示。 到着する時のアナウンスは、駅員の手
三島市の夏の風物詩、「三嶋大祭り」が3年ぶりに始まりました。 16日は最大のイベント、源頼朝の出陣式が行われ、NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で頼朝役の大泉洋さんらが雄姿を魅せました。 「三嶋大祭り」は、地元の三嶋大社で行われていた祭りが起源とされる夏の風物詩で、新型コロナの影響で2年連続で中止となり3年ぶりの開催となりました。 16日の三島の最高気温は34.1度。 源頼朝が、三嶋大社の例大祭に乗じて挙兵したという故事にちなんだ「頼朝公旗挙げ行列」が行われました。 頼朝役は「鎌倉殿の13人」で頼朝を演じる大泉洋さん。 さらに安達盛長役はドラマと同じく野添義弘さん。 源範頼役は迫田孝也さん。 仁田忠常役の高岸宏行さん。 そうそうたるメンバーがそろいました。 武者行列は三島市の中心部を練り歩き、沿道で待っていた大勢の観客たちがさかんに拍手を送っていました。
東京新宿・歌舞伎町。 飲食店や風俗店、それにホストクラブ、キャバクラ店などがひしめき合う歌舞伎町。 その中心部に、10代の男女が多く集まる広場がある。 ここは、近くにある「新宿東宝ビル」の名前にちなんで、「トー横」と呼ばれている。 歌舞伎町に詳しい人物によると、3年ほど前から中学生や高校生くらいの少年少女がどこからともなくやって来るようになったという。 私たちがまず感じたのは、そこにいる子どもたちの独特なファッションだ。モノトーンの洋服に厚底のブーツを合わせ、目の涙袋を際立たせたメイクは、「地雷系」などと呼ばれている。 こうした格好で自分たちの動画や写真を撮影して、SNSに投稿するのが大きなブームになっているという。
人口およそ70万の東京・江戸川区がひきこもりの可能性がある15歳以上のおよそ25万人を対象に初めて大規模な調査を行いました。 その結果、14歳以下の不登校の子どもなどと合わせ、区内に9000人余りのひきこもりの人がいて40代が最も多く、女性が男性よりも多いことなどがわかりました。 専門家は「潜在化したひきこもりが行政につながったという点で、新たなひきこもり支援の在り方としても注目される」としています。 区民70万人の76人に1人がひきこもり 江戸川区の調査は、およそ70万の区民のうち、14歳以下は不登校の情報が把握できているとして除き、15歳以上の区民のうち、給与収入で課税がない人や介護や障害など行政サービスを利用していない人がひきこもりの可能性があるとしておよそ18万世帯の24万6000人余りを対象に去年、初めて行い、8日その結果を発表しました。 調査は用紙を郵送する形で行われ、回答がな
「痴漢です」 電車内で女性の小さな声が確かに聞こえました。 夫婦が歩み寄り、「できることはありますか?」と声をかけると、女性はボロボロと涙をこぼし「この人が逃げないように見ていてください」と訴えました。 見ず知らずの女性のために行動した夫婦は、臨床心理士と弁護士。 被害者支援を行うこともある専門家でもありました。 (ネットワーク報道部・大窪奈緒子) 去年6月の昼下がり。津金由美子さん津金貴康さん夫婦は大阪から京都に向かう特急電車に乗っていました。 隣の車両から40~50代くらいの男性が足早に移動してくるのが目に入りました。そのすぐ後ろを、20代前半くらいの女性が男性を追いかけるように歩いてきます。 横を通り過ぎるとき、女性のかぼそい声が確かに聞こえました。 「痴漢です」 ボックス席に座ると、女性を無視して窓の外を見続ける男性。 周りの乗客も異変に気付いている様子でしたが、声をかける人はいま
アメリカ映画界、最高の栄誉とされるアカデミー賞の各賞が27日発表され、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞しました。2009年に滝田洋二郎監督の「おくりびと」が外国語映画賞を受賞して以来の快挙です。 受賞後の濱口監督の記者会見での喜びの声、各地の反応などをお伝えします。 【会見全文】 濱口監督が出演者とともに行った会見のうち、濱口監督の発言の全文です。 Q:アカデミー賞受賞おめでとうございます。まずは今の率直なお気持ちは? 「うれしいです。 本当にノミネートされるということだけでも、本当にすごいことだと思っていたので、こうして受賞ができるとは本当に思っていなかったので、本当にありがたいことだと思っています」 Q:オスカー像を手にしたときどんな気持ちだったか? 「重い、ということを思いました。 ポン・ジュノ監督が2年前にとったときすごく片手で軽々とあげられていたので、
アメリカ映画界、最高の栄誉とされるアカデミー賞の各賞が発表され、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞しました。2009年の滝田洋二郎監督の「おくりびと」以来の快挙です。 アカデミー賞は日本時間の28日、各賞が発表され、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」はノミネートされた4部門のうち国際長編映画賞を受賞しました。 2009年の滝田洋二郎監督の「おくりびと」以来の快挙です。 「ドライブ・マイ・カー」は村上春樹さんの短編小説が原作で、妻を亡くした舞台俳優で演出家の男性が専属ドライバーの女性と出会い、ともに過ごすうちに目を背けてきた妻の秘密と向き合う物語です。 去年、フランスのカンヌ映画祭で脚本賞を受賞したほか、ことしのアメリカのゴールデングローブ賞で非英語映画賞を受賞するなど国際的に高い評価を受け、アカデミー賞の結果が注目を集めていました。 ノミネートされた4部門のう
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