日本のエンタメ界は、転換点を迎えている。SNSの登場によって、音楽・イラスト・漫画といったコンテンツの発信方法も、その消費の仕方も変化した。 今の時代にヒットするエンタメコンテンツとは。そして、才能あるクリエイターが活躍できる場をどのようにつくっていくべきなのか。 歌い手・Adoが所属する事務所代表の千木良卓也(クラウドナイン代表取締役社長)、漫画『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』などの編集を務める林士平(ミックスグリーン代表取締役・少年ジャンプ+編集部員)、「おぱんちゅうさぎ」などのキャラクターや映画作品などを手がけるCHOCOLATE Inc.代表取締役の渡辺裕介の3人に語ってもらった。 ヒットはなぜ生まれた?千木良卓也(以下、千木良):当時は何も分かりませんでしたが、後日談としてであればいくつかあります。メジャーデビュー曲『うっせぇわ』のリリース時期(2020年10月)はコロ