日本航空の稲盛和夫会長は8日、都内の日本記者クラブで会見し、民主党の政権運営について「現在の体たらくに、こういうことで支援したつもりではなかったのにと大変落胆している」と厳しく批判した。同会長は野党時代から民主党を支持してきた数少ない有力経済人の一人で、内閣特別顧問も務めているが、政治の停滞を前に苦言を呈さざるを得なくなったようだ。 稲盛会長は、日本にも政権交代が必要との持論から民主党を支援してきたと説明した。今後の政治状況については「恐らくいろいろなことが起こり、再度新しい体制ができあがっていくのだろう」と予想。その上で、「もう年なので後は静観していこうと思っている」と、今後は一定の距離を置く意向を示した。 【関連記事】 【特集】民間機ミュージアム〜B787ついに初飛行〜 【特集】心に刻む御巣鷹-JAL安全啓発センター 【特集】御巣鷹山の真実-記者が語る日航ジャンボ機墜落事故