アメリカのバイデン大統領は、岸田総理大臣との首脳会談を通じて、覇権主義的な行動を強める中国を念頭に、インド太平洋地域を重視する姿勢を改めて示すとともに、安全保障分野で日本との連携を一段と強化したい考えです。 バイデン政権は、中東地域での衝突や、ロシアによるウクライナ侵攻が続くなかでも、中国が影響力の拡大をはかるインド太平洋地域が外交や安全保障の戦略上の中心であるという考えを強調していて、岸田総理大臣との首脳会談を通じて、この地域を重視する姿勢を改めて示す考えです。 今回の会談について、バイデン政権の高官は、安全保障や経済分野などを協議するとの見通しを示すとともに、「中国の攻撃的な活動への懸念についても議題となる」と述べています。 中国をめぐって、アメリカ政府は、5月に新政権が発足する台湾に軍事的・経済的な圧力をかけ続けると分析しているほか、フィリピンが実効支配する南シナ海のセカンド・トーマ