気象庁は10日、全国の活火山の7月以降の活動状況や、警戒すべき事項について概況を発表しました。噴火が発生したり火山活動が高まったりしているとして、全国の14の火山に「噴火警報」や「火口周辺警報」が発表されています。 今後の噴火によって居住地域に重大な被害を及ぼすおそれがある噴火警戒レベル5の「噴火警報」は、鹿児島県の口永良部島に発表されています。 口永良部島ではことし5月29日に爆発的な噴火が発生したほか、6月にも再び噴火が発生し、現在、すべての住民が島外に避難しています。その後、噴火は起きていませんが、火山性地震が7月は155回発生するなど、火山活動が活発な状態が続いていて、引き続き厳重な警戒が必要です。 今後の噴火によって、火口周辺や居住地域の近くに影響が及ぶおそれがある「火口周辺警報」は12の火山に出されています。 「火口周辺警報」が発表されているのは、▽北海道東部の雌阿寒岳、▽福島