奈良市の興福寺の旧境内で見つかった国内で最も古い1000年近く前の将棋の駒が橿原市の博物館で、公開されています。 公開されているのは興福寺の旧境内で25年前に見つかった将棋の駒で一緒に見つかった木簡に、1058年にあたる平安時代の「天喜六年」と書かれていたことから、奈良県立橿原考古学研究所は国内最古の将棋の駒だとしています。 いずれも大きさが3センチほどの木製の五角形で、「玉将」や「金将」と書かれているのが見て取れるほか、「歩兵」の裏には金と書かれているのがわかります。 また、興福寺の旧境内の別の場所で5年前に見つかった、「酔象(すいぞう)」と書かれた今の将棋にはない平安時代の駒も展示されています。 山梨県から訪れた女性は「こんなに古い将棋の駒があるなんて驚きです」と話していました。 橿原考古学研究所附属博物館の鶴見泰寿指導学芸員は「1000年ほど前の駒を見てもらうことで長い将棋の歴史を感