最近、陰茎骨についての新しい研究結果の論文[1]、およびその解説記事「ヒトのペニスに「骨」がないのは、一夫一妻制のせい? 研究結果」が出たので、久しぶりにこのテーマについて調べてみた。 ペニスの形状は非常に多彩で、その進化の要因を説明するのは非常に難しい。 陰茎骨も同様で、同じ科目の生物であっても、種によって、その存在の有無、長さや太さ、形状の違いが大きく、種の判別に陰茎骨が使われていることすらある。 陰茎骨は、英語で言うとバキュラム(baculum)で、これはギリシャ語で「棒」の意味だが、解剖学的にはプリアーポス骨とも呼ばれる。プリアーポスとは、ギリシャ神話においてディオニュソスとアプロディーテーの息子のことで、男性生殖力の神、巨大な陰茎を持つ。 一般に、殆どの哺乳類のオスのペニスは陰茎骨を持つ。具体的には、アフリカトガリネズミ目(Afrosoricida)、ネコ目(Carnivora)
![陰茎骨の有無と交尾時間・配偶システムの関係について|大場紀章 エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/38a70db7bed96eca1f3ea7a38baca3902986e929/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F3957954%2Fprofile_58d9e19aa8a4f8a287782fd55b8a7bf7.jpg%3Ffit%3Dbounds%26format%3Djpeg%26quality%3D85%26width%3D330)