7月から8月にかけて県内では感染が拡大していた。那覇市内では市職員がPCR検査実施を呼び掛けるビラを配布した=7月30日、那覇市内(画像を加工しています。本文と写真は関係ありません) 体重は入院した1カ月間で12キロ減った。新型コロナウイルスに感染した豊見城市議の川満玄治さん(45)は命の危機を実感していた。 7月30日にPCR検査を受け、結果が判明するまでの2日間は、川満さんにとって最もおびえた時期だった。自宅には妻や4人の子ども、80歳の義母が同居する。既に感染させてはいないか、子どもはいじめられないか―。支援者や知人も含め、それぞれの顔が脳裏を駆け巡った。 「第1号」となる不安も頭をよぎった。それまで、県内の自治体議員で感染が明らかになった人がいなかったからだ。不安は現実となり、川満さんは議員として県内で初めて感染した。 思い当たるのは陽性が判明する1週間前となる7月25日。那覇市内